大判のクロスや手ごろなサイズのリネンマットでよく見かける技法、カットワーク刺繍。
布地にボタンホールステッチで模様を描き、囲まれた部分をカットしてレースを作り上げていく手法です。 “カットワーク刺繍の地道な道のり” の続きを読む
大判のクロスや手ごろなサイズのリネンマットでよく見かける技法、カットワーク刺繍。
布地にボタンホールステッチで模様を描き、囲まれた部分をカットしてレースを作り上げていく手法です。 “カットワーク刺繍の地道な道のり” の続きを読む
刺繍やレースなど手芸を学ぼうと思った時、どんな方法があるでしょうか?
わかりやすい図解がある本を買ってきたり、教室へ通ったり、最近では動画で詳しく手順を教えてくれたり… “花嫁修行と刺繍とレース” の続きを読む
昨日の蚤の市はスタンドが少なくあまり収穫がありませんしたが…
小さな、かわいい刺繍小物を見つけました。
この写真では上手く質感が伝わらないのですが、金糸を織り込んだベージュの布。
上品な艶と金糸のきらめきがすてきです。
そんな布地に爽やかな水色の糸で刺繍が施されています。
そして小さなポシェットに仕立てられていました。
くすんだブルーの糸と金糸入りのベージュの布地がしっくりとマッチしていて品があります。
可憐な模様が裏側までステッチされています。
愛用のスマホがすっぽりと入るサイズなので、専用のポシェットにしようかと思いましたが、昨日iPhone6sを予約したばかり。
4.7インチモデルはちょっと入らないかも。。。
ラベンダーのような小さなつぶつぶが可愛らしいです。
こういう素朴な野の花を刺した刺繍もすてきですよね。
素敵な刺繍と言えば、ショップで扱っている商品にも、息をのむほどの刺繍が施されたお品がたくさん。
カラフルな刺繍も素敵ですが、やはり手刺繍の技が光るのは白刺繍かもしれません。
このようなボリュームのある白刺繍が何メートルにもわたりステッチされているのです。
何日?何週間?何か月かかっただろう…?
どんな人がどんなお部屋で刺していたのだろう…?
どんな人とどんなおしゃべりをしながら…?
それとも静かに暖炉の前で…?
思いをはせると妄想の世界が広がります。
カットワークのレースも刺繍から切り出す技法です。
布をカットしても解れてこないようにしっかりと細かいステッチが大切です。
下の写真はカットした部分にチュールレースをはめ込んでおり、更にひと手間かかっています。
ぽつぽつと丸い刺繍がデザインされたカットワーク布。
簡単そうに見えますが、大きさやボリュームを揃えて形作るのはなかなか難しい技術です。
縁取りのレース部分すべてカットワークの手刺繍です。
細かい仕事に目を見張りますが、この中盤のマットの縁取りを全て刺しきったその過程を思って気が遠くなります。
昔の人はすごいです。
とても真似できません…と言いながらも、このマットを見ていると不思議と刺繍をしてみたくなるのです。
こちらもカットワークの白刺繍。
ボタンホールステッチを細かく刺して、囲んだ部分の布をカットしています。
現代のものは手刺繍で仕上げている商品だとものすごく高価な値が付きますが、昔は何でも手でするのが当たり前。
そんな昔の人の技をおすそ分けしてもらっているような嬉しい気分になる、古い刺繍雑貨たちです。
そして、そんな気の遠くなるような作業の末に完成した可愛らしい刺繍と気軽に出会える蚤の市に感謝です。
古い刺繍新聞と言えばよく見かけるのが「La Broderie Lyonnaise」。
リヨンの街で発行されていた月刊の刺繍図案新聞です。
実際に見たことのあるものでは1905年のものが最も古い号でしたが、それでもNo.150くらいのナンバーがついていたので、実際には1890年頃から刊行されていた計算になります。
中身は小さいものから大きいものまでさまざまな刺繍図案が。
時にはスカラップのカットワーク刺繍で作る付け襟の型紙であったり…
大きなクロスマットを作るための図案だったり…
表紙を開くとどんな図案が載っているか、わくわくどきどきの新聞なのです。
刺繍の図案としては、100年前も今も何ら変わる事はないので、もちろん実用的につかえます。
ただし、紙は新聞紙なので弱いです。
経年の消耗で更にもろくなっているのが欠点ですが、時を経た図案の魅力はそれ以上。
イニシャルのモノグラム刺繍が流行だった時代のものには、素敵なアルファベットが。
立体的に刺すのだと、感覚でわかるイラストです。
こんな花を組み込んだモノグラムでイニシャルを刺繍するのが流行していました。
お嫁入りの道具に、ベッドリネンやキッチンクロスなど一式に自分でイニシャルを刺繍するのが習慣だったとか。
白地に白刺繍で丁寧にステッチされたモノグラム刺繍のリネン類は、当時のものが大切に使われていた状態の良いままで見かけることが多いです。
この表紙のデザインもすてき。
見かけたら反射的に足を止め手を伸ばしてしまいます(笑)
こんな刺繍新聞を10冊程度入荷しています。
ショップに掲載するのはまだ先になりそうですが、興味のある方はお問い合わせください。
蚤の市の片隅でひっそりとたたずんでいた小さなバッグ。
一目ぼれしたのは言うまでもありません。
プチポワン (Petit Point) (プチポアン)は刺繍の一種。18世紀のウィーンで編み出された技法で、拡大鏡を使用して手刺繍で 1 平方センチあたり 121-225 目のテント・ステッチ(ハーフクロスステッチと似ており、布地の裏に多く糸を渡して刺す技法)を施した物をさす。
目が細かいことから、通常のクロスステッチと異なり、絵画的な表現を行うことができる。ウィーンの伝統刺繍だが、近年では、安価な韓国製機械刺繍のものが多く出回っている。
マリー・アントワネットをはじめ、ハプスブルク家の女性たちが好んだと言われている。 by wikipedia
一センチ四方のステッチ数に定義があったりするのですが、最近では小さな刺し目でステッチされたこのようなスタイルのものを総称してプチポワンと呼ぶことも多いようです。
留め金の細工も美しく手が込んでおります。
古びた金属の色合いが味わい深く、見れば見るほど魅力的。
内部は内ポケットがついており、実用的にも便利です。
使い込んだ風合いが温かみを出しているように思います。
どことなく古風な懐かしさがたまりません。
くすんだ色合いもアンティーク感があふれていて素敵。
鮮やかすぎないのが大人びたセンスの良さを醸し出しています。
細かいステッチ。
隙間なくびっしりと刺されています。
チェーンがついた使いやすい形。
見ているだけでも楽しいですが、せっかくのなので実用的にお出かけに連れて行きたくなります。
柔らかな色合いやノスタルジックな雰囲気は和装にも違和感なく合いそう。
むしろ和服にこそぴったり似合いそうな気もします。
何でも売っている時代になりましたが、この時代を超えた手仕事のワザと、歴史が作り上げたアンティークの風合いだけは新品では表現しきれないものだと思います。
ちなみにクロスステッチを刺すのは私の趣味の一つでもありまして…
無料で公開されている素敵なチャートをWEB上で取集するのが楽しみです。
一生かかっても刺しきれないほどのたくさんのチャートをすでに集めていますが、それでもまだまだ日課のように探しています(笑)
もし私がプチポワンを刺すのであれば…このようなチャートが素敵だな…と選んでみました。
無心になって升目を埋めていくように刺す刺繍は、はまる人にははまります。
そして自分でやってみると、小さなバッグを作るのにどれほどの手間と時間が費やされたかを考えずにはいられません。
いよいよ今日の深夜です。
金曜日から土曜日にかわる午前0時ごろ、新商品を販売開始いたします。
今回の変わり種商品を一足先にご紹介♪
現在でも根強い人気で世界中の手芸好きサンから愛されているサジューの古い刺繍図案。
素朴な模様のチュールレースの円形モチーフ。 “チュールレースにビーズ刺繍の発想♡” の続きを読む