心から冷える1月の冬日。
いつものように朝暗いうちから出動して蚤の市を巡回してきました。
最近は暗い朝に早起きすることにも慣れました。
蚤の市を巡回することが楽しみで毎週日曜朝はワクワクと起きてしまうほどです。
蚤の市での出会いはその日その日で1度限りです。
ずっと探していた愛らしい品に出会うこともあります。
逆に会場を2周3周と歩きまわってもなかなか思うものに出会えないことも。
何に出会えるかどこにたどり着けるかがわからない。
それも含め醍醐味でもあります。
この日の出会いは、黒レースの山でした。
黒レースは、繊細でしなやかなシルクの素材で作られたものが多いです。
軽やかなチュール生地にシックなデザインをよく見かけます。
ビクトリアンスタイルとも呼ばれる、一時期を風靡した流行ファッションのドレスパーツに出会うこともあります。

「喪」の印象が強い黒いレースやシルクのドレスですが、よく見ると繊細でとても素敵なんです。
ヴィクトリアンは当時流行の最先端だったスタイルでした。
お洒落に敏感な女性たちはこぞってこのような黒レースのアイテムを身に纏っていました。
その名残の、大切に保管されていた美しい黒レース。
今個人的に最も注目している存在です。
大きく美しい文字が刺繍されたベッドリネン。
質の良いベッドリネンは未だにフランス人にも人気です。
よって状態の良い完品はなかなか手が出ないお値段なのです。
私はいつも行きつけの店で、ダメージ品を取置いてもらってます。
この刺繍部分だけ美しく生き残ったリネン類を、安値で譲ってもらっているんです。
この日も顔を出した私に「いつもの集まってるよ♪」と、マダム。
写真のようなリネンを数枚出してきてくださいました。
いつもの変わらない、蚤の市の風景です。