初夏のフランス風物詩 vide grenier

フランスでは「屋根裏部屋を空っぽにする」という意味の vide grenier (ヴィッドグルニエ)が今でも盛んに開催されています。
その名の通り屋根裏部屋や地下倉庫などに眠っている不要なものを持ち寄って売る、フリーマーケットのような催しです。 “初夏のフランス風物詩 vide grenier” の続きを読む

蚤の市で見つけた宝箱 -名画の中のアンティーク-

「宝箱」を見つけた!

蚤の市での出会いは、毎回予想がつかないドキドキの連続ですが当たり日もあれば外れ日もあります。
見つけた!と思っても、さっと横から手が伸びあっという間にお買い上げされて連れ去られていくお宝も…

そんなスリル溢れる?ある日の蚤の市で目の端に飛び込んできたものはまさしく「宝箱」でした。 “蚤の市で見つけた宝箱 -名画の中のアンティーク-“ の続きを読む

冬の蚤の市

普通フランスで蚤の市の季節と言えば…初夏でしょうか?
もしくは、新学期が始まった9月10月にも多いかもしれません。

しかし、もう何年も毎週欠かさず通っている私にとって、蚤の市の季節と言えば「冬」!
氷点下に近い寒空の下、売る方も買う方も震えながら言葉少なめに取引するのが冬の蚤の市です。
お散歩ついでの家族連れも、観光ついでの外国人も少なめで、行きかう顔ぶれは見覚えのある常連客が多めです。

そんな冬の蚤の市は、寒さとの闘い。
防寒を万全にして挑みますが芯まで冷え切ります。
手指が悴み、欲しいものを手に取って見ても手触りがよくわかりません…
お支払する時も、おつりを受け取るときも財布をうまく開けません…

なのになぜ冬の蚤の市が一番好きかというと…
売主さんたちが商売っ気を失う(ような気がする)季節だから。
店主が温かい家に早く帰りたいから、まとめ買いを提案したらお安くなったり。
そもそも寒くて、マダム店主不在でムッシューに一任しているため、女子受けアイテムを値切りやすかったり。
「もってけドロボー!」的な投げやりな感じで売ってくれることが多々あるのが冬の蚤の市。
寒さのあまり商売魂が萎えちゃうのかもしれません。

そんな中私と言えば、狩人魂が萎えることなく、寒さにへこたれることなくマダム不在の店を狙い(笑)交渉を進めるのです。

ちょっと行ってみたくなったでしょ?冬の蚤の市♡

動画で一緒にアンティーク、フランスの蚤の市散策

昨日は小雨の降る寒い日でした。
行くか行くまいか…悩んだ末に足を運んだ蚤の市、幸い大降りにはならず少し仕入れをすることができました。
雨の日は野外のスタンドは屋根がない場合も多く、商品が濡れてしまったり…
布物には残念な状態の土や泥がついて汚れてしまったり…
あまり買い付けには向かない日なのですが。
意外と値切れるので、よい買い物ができたりします。
多少の湿り気や汚れは割り切ってお洗濯することも念頭に置きながら値段交渉です。

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小雨などお構いなしに地面に並べられた家具。
紙モノや古本も濡れています…残念。

 

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ディスプレイでしょうか?
実用品でしょうか?

 

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普通はただいま椅子を新調しようと探し中。
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カラフルでかわいらしい椅子たち。
椅子にばかり目が行きます(笑)

 

そんな蚤の市の雰囲気を動画に撮ってみました。
せっかくなのでYoutubeにUP♡
ユーチューバーデビューしてしまいました(笑)
3分弱です、ぜひご覧ください♪

BROCANT 蚤の市散策 2015/11/22

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お宝の眠る店、フランスのレトロな古着とアンティーク衣裳

5月、初夏の気持ちの良い日差しの中、蚤の市探索が楽しめる季節です。
フランスではこの季節、多くの蚤の市が各地で開催されますが、私の仕入れはもっぱらいつもの市。
屋内のスタンドは常設の店もあり、最近気になるのは古着とレースを扱うマダムのお店。

昔、舞台衣装のスタイリストを手掛けていたというマダムは、ファッションの歴史的な知識も豊富。
60年~70年頃のレトロな古着にとどまらず、19世紀のドレスまでも扱っている上に、アクセサリーやレース類も豊富な素敵なお店です。
4・5年前から屋内のスタンドで毎週お店を出されています。

古着の扱いのリクエストを最近多くいただいたこともあり、試しにご覧いただこうとマダムにお願いして写真を数点撮らせてもらいました。
レトロな古着はどれも状態の良いものばかりで、もちろん着用出来る状態。
小さなお店に所狭しと掛けられた衣裳類は、古着好きサンにはたまりません。

一部をご紹介♡

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『奥様は魔女』のサマンサが着てそうなキュートなワンピース。
色遣いがたまりません。
60年・70年スタイルの典型的なイメージです。

 

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大胆な模様と色遣いが個性的なワンピース。
派手なのに上品なのは、古着ならではの仕立ての良さと、品質の良さによるものかも。
絶対に友人とかぶる事のないオリジナルなファッションを楽しめそうです。

 

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白地にグリーンのドットが爽やかなノースリーブワンピ。
老若男女誰からも好印象な清楚で清潔感の溢れる一枚。
上品なのに個性的。

 

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そして、100年近く前に着られていたブラウス。
ミシン縫いのものはとても細かいステッチで縫製されております。
1mm以下かも。
ホームメイドのブラウスは手縫いのものもあり、細ーいピンタックの一本一本が手縫いされているのを見ると、ある意味感動を覚えます。
当時はミシン縫いで仕上げられたものの方が高級品でしたが、やはりハンドで仕上げられたものにはそれなりの愛情と価値を感じてしまいます。

 

いずれにせよ、現在まで良い状態で保存されていた古着は、素人目に見てもどれも驚くほど仕立てが丁寧なのが特徴です。
銀色アンティークWEBショップでは古着はそれほど多く扱っておりませんが、リクエストは受けております。
アンティーク感あふれる衣裳、レトロなワンピなどをお探しの方はどうぞお問い合わせくださいね。

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蚤の市と冬の生牡蠣

とある日の蚤の市…
少しずつですが納得のいく仕入れができて大満足。
19世紀の刺繍布、ブロンズ製のアクセサリー、銀のお皿、宮殿風のタッセルetc…

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そしてそして、お楽しみはその後です。
Les Halles de Lyon で牡蠣を食べよう♪ の集いに行ってきました。

Les Halles de Lyon は食の都リヨンの胃袋とも言われる屋内市場。
一年中美味しいものが並ぶ名所です。
特にこの季節はノエルのごちそうのために買い物に訪れる人々でにぎわっています。

ここで、冬ならではの美味しい生牡蠣を市場価格で味わえるとなっては美味しいものの噂に敏感なフランス人たちが押し寄せないわけはありません。
行列に並び、私たちもしっかりと堪能してきました。

日曜日も開いており、蚤の市帰りに立ち寄れるが嬉しい、市場グルメなのでした。
Photo : 友人撮影

 

アンティークレース、世界的に枯渇の危機?

アンティークメルスリーはいつでも人気の高いアイテムですが、特にアンティークレースを求めている声がよく届きます。

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ファッションの世界でもここの所アンティークレース風のアイテムが来ていたようですし、時代にマッチしているのが理由なのかもしれません。
しかし…当たり前ですがアンティークのお品は、大事に使われた後月日が流れ変色してしまったり、いわゆる消耗した感じがつきものです。
それに引き替えアンティーク風に作られた現代品は丈夫で機能的でありながら、アンティーク感を上手く真似しているわけで…
いくら「本物」のアンティークを強調したところで「アンティーク風」にはかなわないような気もしてきます。
お洋服などはきっと本物のアンティークよりずっと着心地がよく扱いやすいはずです。
にもかかわらず、依然としてアンティークのレースやリネン、お洋服を求めて探していらっしゃる方がとても多いのは、やはり理屈じゃない魅力があるからなのでしょう。

先日たくさんのアンティークレースを扱うマダムに出会いました。
普段パリの蚤の市にレースを中心とした品ぞろえで出店しているしているのですが、その月は地方の蚤の市を回っていたそうです。
私が古いレースの在庫がないかと尋ねたら「最近は外国人がレースを買い占めて品薄状態なの」とため息をついておりました。
各地の蚤の市での同業者のディーラーさん仲間のところでも、どこもレースが品薄だとのこと。
フランス中の古いレースが外国へ渡って行っているのかもしれません。
私もその一端を担っているのですが…

その昔は富の象徴として女性だけでなく男性もこぞって身に着けていたレース。
高価なもの、庶民的なもの、それぞれに違った表情と魅力がありどちらも大事にされてきた感が伝わってきます。
誰が見ても美しくため息が出るようなレースは世界中に蒐集している人がたくさんいるのでしょうね…
(ちなみに私は、10センチ程度のアンティークレースの切れ端を蒐集しています♪いつの日かサンプル帳のような自分だけのレース手帳を作るのが夢。)
でも品薄になれば価格が高騰するのが世の常で…最近はちょっとためらってしまうような値段を告げられることが多いのも事実です。
アンティークレースが世界中で愛されているのは、同じコレクターとしてとっても嬉しいです。
だけどフランスからアンティークレースの在庫がからっぽになってしまうのは、何だかちょっとさみしい気分。

みんなみんな、アンティークレースを求めて求めて探しているのですね…

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冬の蚤の市での心得

蚤の市へ行ってきました。
寒空の下、閑散としてるかと思いきや…
たくさんの古物好きさんたちでにぎわっていました。
冬のフランスはお手軽なお出かけスポットが少ないからかもしれません。
フランスの冬のお天気は不安定で、パラパラ小雨が降ってきたり、やんだり…と落ち着きません。
快晴!って日はほとんどないので、蚤の市へ行く予定の日は朝日の出前からお天気が気になってそわそわしちゃいます。
今回はそんな冬の蚤の市の楽しみ方を考察してみました。

まず、蚤の市基礎知識として…
1)午前中できるだけ早い時間に行く
2)現金(小銭)の用意を忘れずに
3)買ったものを入れるためのエコバック持参で
4)歩きやすい靴、動きやすい服装
という数点は蚤の市の常識となってることだと思います。
それに加え冬の蚤の市を楽しむために必要なことは…
●防寒対策を完璧に
●朝のカフェは控え目に
●狙いを定めて短時間勝負
こんな感じではないでしょうか?
まず防寒対策を完璧に…
言うまでもなく、冬のフランスは寒いです。
地方によっては温暖なところもあるかもしれませんが。
足元からしんしん冷えてきます。
中ボア的なブーツや、レッグウォーマーで足元をしっかり温めておかないと寒くてお買い物どころではなくなります。
あと手袋も必須アイテムですが…
私は指なしのものを愛用しています。
小さなものやカードなどを見るのにいちいちはずすのが面倒なので指なし手袋はとても便利です。
さらに帽子があればなおよしです。
ヨーロッパの冬の冷え方は私の知る限り日本とは全然違って、寒さのせいで頭痛がしたりします。
子供の防寒も帽子が必須アイテムとされてますし。
それに帽子があれば風が強くても髪の乱れを気にせずに済みます(笑)
そしてそして、カイロなんかも仕込んでおけば完璧かもしれません。
朝のカフェは控え目に
ずばりトイレ対策です。
蚤の市は屋外の場合も多く、トイレがないところも。
あったとしても恐ろしく汚かったり水浸しだったりして出るものも出なくなるようなトイレが多いのが事実。
蚤の市に限らずフランスの公衆トイレってどこでもこんなイメージですが…
なので、予防策として朝のカフェは控え目にしてなるべく行かずに済むようにするのです(私だけかもしれませんが…)
しかし、フランス人の皆様はいったいどうやってこのトイレ汚染問題をやり過ごしてるんでしょうか?
今なお疑問です。
狙いを定めて短時間勝負
理由は…寒いからです。
たくさんお店が出る骨董市では全部の店をくまなく見て回りたくなりますよね。
でも冬の蚤の市ではなるべく短時間で買い物を終わらせる工夫が大切。
その日狙うアイテムをいくつか決めておいて、それ以外のものはとりあえずスルー。
スルーできないほど気になるものに出会ったら、GETするもよしです。
蚤の市の買い物って出会いが大切ですからね。
でも全店くまなく…とやってるときっと全部見終わらないうちに寒くて疲れておなかが減ってくると思います。
もちろん、小規模な市の場合は全店見落とすことなく何周でも見回れると思います。
旅行などで何度も通うことができない場合は気合で寒さを我慢しながら、途中でカフェ休憩を入れるなど暖をとってください。
(その際にカフェでトイレは済ませましょうね♪)
そして最後に一番大切なこと…
冬の蚤の市では手で触った触感での素材の判断力などが鈍ると思います。
かじかんだ指先では繊細な特徴をとらえにくいことがあります。
買った後で後悔しないようによーく考えて、店主の話などを聞きながら決断しましょうね。
などなど、私の独断での考えですが参考になれば幸いです。
そんなこんなで仕入れました品々は整理と撮影をした後、近々販売開始いたします。
今回の商品はアクセサリーパーツやカボッションとしても使えそうなヴィンテージボタンが豊富です。
お楽しみに♪
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骨董市の種類

最近めっきり秋らしく肌寒くなってきたフランスです。

フランスでは通常、蚤の市の季節は5・6月頃で大きなイベントもこの季節にたくさん行われます。
屋外で行うのに晴れの日が多いこの季節が最適なんでしょうね。
地域密着のフリマ的な催しもこの頃が多いです。
さて、一言で「骨董市」と言ってもいろんな種類があるのをご存知でしょうか?

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