蚤の市日記 2020/01/19

心から冷える1月の冬日。
いつものように朝暗いうちから出動して蚤の市を巡回してきました。

最近は暗い朝に早起きすることにも慣れました。
蚤の市を巡回することが楽しみで毎週日曜朝はワクワクと起きてしまうほどです。

蚤の市での出会いはその日その日で1度限りです。
ずっと探していた愛らしい品に出会うこともあります。
逆に会場を2周3周と歩きまわってもなかなか思うものに出会えないことも。

何に出会えるかどこにたどり着けるかがわからない。
それも含め醍醐味でもあります。

この日の出会いは、黒レースの山でした。
黒レースは、繊細でしなやかなシルクの素材で作られたものが多いです。
軽やかなチュール生地にシックなデザインをよく見かけます。
ビクトリアンスタイルとも呼ばれる、一時期を風靡した流行ファッションのドレスパーツに出会うこともあります。

「喪」の印象が強い黒いレースやシルクのドレスですが、よく見ると繊細でとても素敵なんです。
ヴィクトリアンは当時流行の最先端だったスタイルでした。
お洒落に敏感な女性たちはこぞってこのような黒レースのアイテムを身に纏っていました。
その名残の、大切に保管されていた美しい黒レース。
今個人的に最も注目している存在です。

大きく美しい文字が刺繍されたベッドリネン。
質の良いベッドリネンは未だにフランス人にも人気です。
よって状態の良い完品はなかなか手が出ないお値段なのです。

私はいつも行きつけの店で、ダメージ品を取置いてもらってます。
この刺繍部分だけ美しく生き残ったリネン類を、安値で譲ってもらっているんです。

この日も顔を出した私に「いつもの集まってるよ♪」と、マダム。
写真のようなリネンを数枚出してきてくださいました。

いつもの変わらない、蚤の市の風景です。

レース産業の発展の歴史について考える秋…

読書の秋ですね。
先日、意外にもレースの歴史に関して多くのページで語られている、イギリス人作家の書いた伝書を読みました。
思ってもみなかったページからイギリスやフランスのレース、織物産業の当時を知ることができ、とっても得した気分になりました。 “レース産業の発展の歴史について考える秋…” の続きを読む

カットワーク刺繍の地道な道のり

大判のクロスや手ごろなサイズのリネンマットでよく見かける技法、カットワーク刺繍。

布地にボタンホールステッチで模様を描き、囲まれた部分をカットしてレースを作り上げていく手法です。 “カットワーク刺繍の地道な道のり” の続きを読む

2019/01/18 アンティークレース、刺繍ハンカチの新着商品UPしています【NEW】

銀色アンティークWEBショップに、新着商品UPしております。

いつもご覧くださってありがとうございます。
アンティークレースの新着商品をUPしています。

見れば見るほど繊細さに引き込まれそうになる手刺繍の技術を一度手に取って確かめていただきたいです。
ぜひ一度ご覧になってくださいね♪

毎週一度、新着商品をWEBショップにUPしております。
次回は01月25日頃を予定しております。
お楽しみに♪

蚤の市から届いたすぐの商品はinstagram @pinoaya でご覧いただけます。
WEBショップに掲載する前にいち早くご覧いただきたい方はぜひチェックしてくださいね。

shop

アンティークレースコレクションを懐かしむ

商品の写真を日々大量に撮影するため、写真整理は半分趣味のような日常ワークとなっています。
過去の写真を見ると懐かしく、つい一枚一枚じっくりと見てしまい作業が進まないのが難点ですが…
とても楽しいつかの間のトリップです。
子供が赤ちゃんだったころの写真を見る感覚に似ています(笑) “アンティークレースコレクションを懐かしむ” の続きを読む

アンティークレースを安く買う4つの方法

皆さんは、アンティークレースを選ぶときのこだわりポイントってありますか?
美しさ、珍しさ、使いやすさ、丈夫さ…
いろんなこだわりがある事だと思いますが、今日は一番気になる「お値段」のお話です。 “アンティークレースを安く買う4つの方法” の続きを読む

大判リネン・レース類

このところ大判アイテムが大人気。
貴重な大判レースはもちろん、ひんやり気持ちの良い肌触りの大判リネンクロスも多くリクエストいただきます。

ヨーロッパでは大昔から愛用されてきたリネン。
下着からおしゃれ着、装飾用の高価なレースも古いものはリネン素材のものが珍しくありません。 “大判リネン・レース類” の続きを読む

レースのパニエ、収納も簡単♡

蚤の市の片隅で丸いドイリーのようなレースを見つけました。
テープブレードを使って作られた、いわゆるバテンレースのような、ぱりっとした手触りのレースです。
レース自体はよく見かけるタイプでさほど珍しさはなく、年代もやや新し目。
アンティークというよりもヴィンテージの域を出ない比較的現代に近いものです。
スルーしそうになりながらも、桃色の裏布のようなものがついているそのレースにがなぜか妙に気になり、手に取ってみました。 “レースのパニエ、収納も簡単♡” の続きを読む

マドモワゼルのお衣装

100年前のファッション誌に出会う

蚤の市の片隅で、1905年発行のフランスの女性誌「Femina」を見つけました。

Feminaは1901-1954にかけてフランスで発行されたファッション雑誌。
ブルジョワジー層が対象で、ゴージャスな紙面には当時の女性の憧れが詰まりに詰まってあふれ出ています。
フランスの有名な文学賞「フェミナ賞」は、後にこの雑誌のタイトルからつけられたんだそうです。

100年前のファッションやレースについての貴重な資料になると思い購入したものの、読み始めると当時の華やかな世界に引き込まれ、つい時間を忘れる面白さ。
写真やイラストがふんだんな、何ともフェミニンなページの数々にうっとりしながら眺めるのは至福のひと時です。

“マドモワゼルのお衣装” の続きを読む