56年前のフランスの手芸雑誌

紙資料を整理していると出てきた古い手芸雑誌。
「Mon ouveage madame」という雑誌です。
表紙の女性の髪形や眉の形に時代を感じます…

1960年ごろは、主婦が家庭で手芸を楽しんでいた全盛期でもあり、このような手芸雑誌が数多く発行されていました。
簡単にできそうなものから、プロ顔負けの大作まで幅広く、センスが光る素敵なものもあればちょっとダサめの「おかんアート」も(笑)
私は編み物や刺繍が好きなのですが、それを言うと「おばあちゃんみたい」と笑われることがあったりします。
話を聞いてみると、子供のころにダサいセーターやニット帽を編んでプレゼントされて、いやいや着ていた…なんてエピソードがあったり(笑)

どこの国でもお母さん、おばあちゃんたちは家族のために何やらかんやら作ってあげたくなるものみたいです…
そういう私も、息子や娘のためにセーター編んでます。
大人になった時「あれはダサかった…本当は嫌でたまらなかった…」と告白されるかもしれませんが。。。

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さて、雑誌の中身はどんなかと言いますと…
これはアンティークの刺繍レースをイメージしてデザインされた図案です。
この時代にアンティーク「風」のレースがこのように作られていた事もあり、市場に出回っているアンティークレースと呼ばれるものの中にはこういうレースが混じっていたりすることも…
しかし、特に年代を気にせず、丁寧な手刺繍の美しいレースを求めている人には、状態も良くきれいな品が多いのでお勧めです。
アンティークの図案を復刻させて刺繍するのも流行ってきていますし、50年以上も前のものならアンティークに一足近いものでもあります。

 

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こちらはアルファベットのモノグラムの図案。
フランスでは昔からリネン類にイニシャルを刺繍してお嫁入り道具にしていました。
現在では自分自身の手でイニシャルを刺繍してる人はあまりいないと思いますが、1960年頃だとまだこの習慣が残っていた時代でもあります。
ベッドリネンだけでなく、テーブルリネンにも美しいモノグラム刺繍が施されているものもよく見かけます。

↑のページの葉っぱをあしらったアルファベットは実はお気に入りの図案でした。
このサイトのフリー画像の中で紹介していたりします。
ぜひご利用ください♪

アンティーク モノグラム刺繍図案【フリー画像】

 

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手芸以外にも、こんなかわいいペーパードールがあったり…
小さいころ、厚紙でできたこんな着せ替え人形で遊んだ懐かしい記憶がよみがえります。

最近、紙の雑誌の売れ行きが落ち込んでいるとニュースで聞いたりしますが、のんびりとした時間には電子機器ではなくこんな雑誌をぺらぺらとめくり、眺めながらお茶でも飲みたいものです。
断捨離が必要な我が家ですが、なかなか手放す気になれない手芸雑誌なのでした。


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