蚤の市と薔薇の季節

この週末薔薇フェスティバルがおこなわれていたリヨン。
街中が薔薇でデコレーションされ、それはそれは美しいそうです。
街に出てない私は、実際には見てないのですけど。
リヨン市のサイトのPR動画もすてきで、わが町の忘れかけていた魅力をまた思い出させてくれました。

Festival Mondial des Roses – La Rose au Centre Festival Mondial des Roses : Ouverture officielle hier de la déambulation du centre-ville entre la Place des Jacobins et l’Hôtel de Ville. Profitez en ce weekend !La rose au centre : http://ow.ly/NDxNj

Posted by Ville de Lyon on 2015年5月30日

5月の最終日曜日はフランスでは母の日ですのでちょうどよいプレゼントですね。
母の日のイベントなのか、薔薇フェスティバルの関係か、街中で薔薇の花を配ったりしているようです♡

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そんな華やいだリヨンに日本からお客様がいらっしゃいました。
数年前より交流させていただいている作家さんで、アンティークレースを求めてフランスを旅されている途中でリヨンに立ち寄ってくださいました。
明日は蚤の市にご一緒させていただく予定です。

今日リヨンに到着されたばかりでお疲れのところお時間を作ってくださり、当店のレースも手に取ってご覧いただくことができました。
作品作りの事や手作り市でのお話など、またアンティークレースのお手入れ方法等々…興味深いお話をたくさん聞かせてもらいました。
こちらも、大好きなレースの話題にお話ししたいことがたくさんありすぎて時を忘れてしまうほど。
同じ共通の趣味についてのおしゃべりは本当に楽しいものですね。

せっかく遠い所からいらっしゃったので、明日の蚤の市ではたくさんのレースが見つかりますように…と願ってます。
それより、とにかく雨が降りませんように!

銀色アンティークのアンティークレースはこちらからご覧ください。

 

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ちょこっと手作り、アンティークロザリオパーツの夏アクセ

現在WEBショップではアンティークのロザリオパーツが大変好評です。
1920~1930年頃のデッドストックで、当時ロザリオをを制作していた工房のお品です。

その素朴な質感とガラスの控えめな輝きが魅力的で、自分でも何か作ってみたくなり、ミックスされたパーツをパックした後に残ったあまり物で簡単なアクセサリーを作ってみました。
9ピンでつないだだけのシンプルなものですが、意外と使い道があり、気に入っています。

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ほんのりと落ち着いた色合いのローズカラー。
ピンはゴールドのものを使いましたが、華やかさがアップして女らしいニュアンスに仕上がりました。
ガラスのパーツは大きさやカットが様々なものを使ったのですが、その不揃いなコントラストがまた味わい深くて面白いのです。

 

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手首に4重巻にするとボリュームのあるブレスレッドのようにもなります。
手首を華奢に見せてくれます。
このローズカラーは深み、温かみがあり、アンティークパーツならではの魅力を感じさせてくれます。

 

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こちらはミックスカラー。
首からかけたらこんな感じです。
クリアな質感のパーツを組み合わせて夏らしい涼しげな色合いになりました。
ボンボンカラーが可愛らしいので、シンプルなシャツに合わせると映えます♪

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不揃いな組み合わせですが、その色や形のバリエーションがまた魅力に。
水着にも合いそうです。

このようにシンプルにつなぐだけでも美しい夏らしいアクセサリーが作れるアンティークのロザリオパーツ。
いろんなカラーがありますので、是非ご覧くださいね。

アンティークロザリオパーツ(メルスリー、手芸パーツ・道具) 銀色アンティーク WEBショップ

 

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お宝の眠る店、フランスのレトロな古着とアンティーク衣裳

5月、初夏の気持ちの良い日差しの中、蚤の市探索が楽しめる季節です。
フランスではこの季節、多くの蚤の市が各地で開催されますが、私の仕入れはもっぱらいつもの市。
屋内のスタンドは常設の店もあり、最近気になるのは古着とレースを扱うマダムのお店。

昔、舞台衣装のスタイリストを手掛けていたというマダムは、ファッションの歴史的な知識も豊富。
60年~70年頃のレトロな古着にとどまらず、19世紀のドレスまでも扱っている上に、アクセサリーやレース類も豊富な素敵なお店です。
4・5年前から屋内のスタンドで毎週お店を出されています。

古着の扱いのリクエストを最近多くいただいたこともあり、試しにご覧いただこうとマダムにお願いして写真を数点撮らせてもらいました。
レトロな古着はどれも状態の良いものばかりで、もちろん着用出来る状態。
小さなお店に所狭しと掛けられた衣裳類は、古着好きサンにはたまりません。

一部をご紹介♡

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『奥様は魔女』のサマンサが着てそうなキュートなワンピース。
色遣いがたまりません。
60年・70年スタイルの典型的なイメージです。

 

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大胆な模様と色遣いが個性的なワンピース。
派手なのに上品なのは、古着ならではの仕立ての良さと、品質の良さによるものかも。
絶対に友人とかぶる事のないオリジナルなファッションを楽しめそうです。

 

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白地にグリーンのドットが爽やかなノースリーブワンピ。
老若男女誰からも好印象な清楚で清潔感の溢れる一枚。
上品なのに個性的。

 

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そして、100年近く前に着られていたブラウス。
ミシン縫いのものはとても細かいステッチで縫製されております。
1mm以下かも。
ホームメイドのブラウスは手縫いのものもあり、細ーいピンタックの一本一本が手縫いされているのを見ると、ある意味感動を覚えます。
当時はミシン縫いで仕上げられたものの方が高級品でしたが、やはりハンドで仕上げられたものにはそれなりの愛情と価値を感じてしまいます。

 

いずれにせよ、現在まで良い状態で保存されていた古着は、素人目に見てもどれも驚くほど仕立てが丁寧なのが特徴です。
銀色アンティークWEBショップでは古着はそれほど多く扱っておりませんが、リクエストは受けております。
アンティーク感あふれる衣裳、レトロなワンピなどをお探しの方はどうぞお問い合わせくださいね。

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アンティークWEB素材 切手・雑貨【フリー画像】

アンティーク画像のウェブ素材。背景透過処理済です。
小さな雑貨シリーズ。
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「ご利用上の注意とお願い」を確認の上ご自由にお使いください。
楽しい使い方のアイデアなどコメントいただけると嬉しいです。

 

 

【銀色書庫 無料素材】
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アンティークボタンWEB素材 -3-【フリー画像】

アンティークボタンの画像でウェブ素材を作ってみました。背景透過処理済です。
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アンティークとヴィンテージの境界線、フランスの場合

銀色アンティークに寄せられる質問の中で「アンティークとヴィンテージの違いは?定義は?」というものがあります。
古い品物を表す言葉として、アンティーク以外に「ヴィンテージ」や「ジャンク」「レトロ」などが使われる事がありますが、実際はどのようにして定義づけているのかは興味深いところです。
結局のところ、アンティークって、ヴィンテージって何?
そんな古物を表現する言葉としてのアンティークの定義について考えてみました。

 

「100年経ったらアンティーク」はアメリカの関税法によるもの

一般的によく聞くのは「100年以上経ったものはアンティーク」という定義づけです。
この「100年以上」はアメリカの関税法が定めたアンティークの定義です。
関税は国境を超えてものを輸出入する時にかかる税金ですが、アンティーク品の場合はこの関税がかかりません。
そのため、「アンティークとは100年以上たったもの」と、きっちりと定義付けて線引きする必要があるのです。
つまり、関税法によると100年以上たった品物は無税、という事なのですね。
とは言え、実際の個人間での郵送などの場合は100年以上の経年を証明する書類などを準備するのは難しく、絵画や美術品などの鑑定書が着くような品物が対象となる事が多いようです。

つまり「100年経ったらアンティーク」は輸出入の際の税金のために決められた便宜用の定義というわけです。
この考え方でいくと、1915年に作られたものがあったとして、2014年まではアンティークとは呼べなかったけど、年が明けて2015年からは突然「アンティーク品」になるわけで。。。
税金用に決められた「100年」という数字にこだわりすぎるのも、おかしな話なのかもしれません。

 

アールヌーヴォーとアールデコ

アールヌーヴォー、アールデコはご存じのとおり19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパを中心に流行した芸術様式です。
この、2時代までを「アンティーク」、それ以降は「レトロ」や「ヴィンテージ」と分ける事もあるようです。
特にアールヌーヴォー期はパリではベルエポック(良き時代)と言われ、パリ万博が行われた華やかで繁栄した時代でもあります。
この時代に芸術品や美しい衣装、ジュエリーなどが多く作られそれが時を経て魅力的なアンティーク品になっているのです。
蚤の市でも品物の年代を尋ねると「1920年か30年頃」や「1920年以前」という答え方をされることがよくあります。
デザインや様式で年代を判断する場合は、このアールヌーヴォー、アールデコのスタイルが参考になるのだと思われます。

詳しい年代はアールヌーヴォーは1890年頃から1910年頃、アールデコは1910年頃から1930年頃と言われています。
その後1960年頃、アメリカでアールヌーヴォーのリバイバルが起きたため、年代を判断する際はちょっと注意が必要。
フランスにはこのようなリバイバルの品は少ないそうですが。

 

「〇〇様式」「〇〇スタイル」に要注意

ヨーロッパでは、骨董品の年代を表すのに「〇〇スタイル」というような呼び方をよく耳にします。
「ルイ14世様式」や「ヴィクトリアン」など、耳にされたことがあるかもしれません。
これは文字通り時の王や女王が好んだスタイルとその年代を表す言葉として使われます。
しかし、蚤の市や骨董市で売られているものの中には、様式を真似ただけのものも多数存在するのが事実。
最近でも「アンティーク風家具」などが多く販売されているように、必ずしも様式と時代がマッチしているとは限りません。
見た目だけで年代を判別するのは熟練の技が必用ですね。
カジュアルな蚤の市では店主も適当な時代を言ってきたりもしますので、「〇〇様式だよ!」とすすめられても、鵜呑みは禁物です。

 

戦前、戦後という言葉が飛び交う蚤の市

結局のところ、いつの時代のものが「アンティーク」なのだろうか?と話は振り出しに戻ります。
関税法の100年経過か、アールヌーヴォー&デコ期以前か…

実際のアンティーク市の現場では、「戦前」「戦後」という言葉での説明をよく耳にします。
たいていは第二次世界大戦(1939-1945)を境に戦前戦後とされていますが、分野によっては第一次世界大戦が始まる1914年以前を「戦前」と呼ぶことも。
紙モノは戦争で燃えたり破棄されたものも多く、1914年以前のものに特別な価値があると言われます。
出版年のわかる書籍や消印のあるポストカードを選ぶときはこの年代を意識しています。

分野によって希少価値の上がる年代が違うという事は、やはりそれによって「アンティーク」と呼ぶか否かも変わって来るのではないでしょうか。
ジュエリーやコイン、メダイ等、長い年月を経ても比較的消耗が少ないものはそれなりの月日を経たものが「アンティーク」と呼ばれるでしょうし、紙、繊細なシルク布やレースは、良い状態で保存された戦前のものであれば十分に希少価値が高いと思います。
また、年代を質問した際に「19xx年頃」と答えられた場合でも、それが戦前か戦後かで考えている時があります。
多くのものが失われた戦争の中でも消失せずに無事に現代まで残ったもの、そういう観点での線引きだと思います。

そういう理由で、個人的には戦前戦後がアンティークと呼ぶ境界線ではないかと思っています。
結局曖昧ですが。。。(笑)

それ以外にも、古さ以外の希少価値がありますし、デザインの美しさによる価値、状態の良さの価値、物にまつわる由来から来る価値etc…
アンティークと呼ぶかどうかだけではそのものの価値は決まらないものだと思います。
あまり細かい年代にはこだわらずに、物の魅力を感じとってセレクトしていきたいものですね。

 

 

アンティークボタンWEB素材 -2-【フリー画像】

アンティークボタンの画像でウェブ素材を作ってみました。背景透過処理済です。
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フランス各地の素敵な蚤の市10選

La Brocante Antiquité が選んだフランスの優良な蚤の市ベスト10です。
フランス各地で毎週のように行われている蚤の市ですが、当たり外れが多いことも確か。
また、それぞれの市に特色があり、特にその地方で古くから生産されているものなどが豊富だったりします。
実際にすべての蚤の市に足を運ぶのは無理な話ですが、このようにレポートしてくれた情報を見て、訪れる市を決めるのも良いかもしれません。


フランス各地の素敵な蚤の市10選

蒐集家にとってフランス各地で開催されている蚤の市は、お宝を掘り出すのになくてはならない場所です。
そんな蚤の市を、価格、ロケーション、商品の質を中心に、個人的な観点でランキングしてみました。
しかし、これはほんの一部です。
実際に足を運んで、確認してみてください。

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1. Paris – Porte de Vanves

パリのメトロ駅「Porte de Vanves 」近くで毎週末開催されるヴァンヴの蚤の市は、規模、品共にフランスで開催される蚤の市の中でも最高レベルのマーケットです。
土曜日、日曜日の午前中に開催され、300以上の売主さんが13時ごろまで出店しています。
展示台の上に美しくディスプレイされた店舗あり、地面に布を敷いて商品を並べただけのお店もあり…
ここではフランス中の各地方のものに加え、外国のお品でも、ほぼすべての骨董品に出会えますが、パリの国際的な歴史背景を考えれば当然かもしれません。
絵画、陶器、銀製品、アールデコ、60~70年代スタイル、ホームリネン、古本、ミリタリーグッズ、キッチンアイテム、そして古着etc…
たくさんのアイテムのがお手頃価格のものから、高級品までそろっています。
魅力的な品があふれた心躍る光景は、何も買わずに眺めているだけでも十分に楽しめます!

 

2. Nice – Cours Saleya

月曜日の朝から午後にかけて、ニースの太陽の中サルヤの蚤の市が開催され、Anglais通りの裏手は約200の売主さんで埋め尽くされます。
ハイセンスで質の良いものが並ぶ蚤の市ですが、Pierre Gautier広場付近ではガラクタめいたものが地面に並べられます。
品ぞろえはとてもバラエティーに富んでおり、銀製品、古着、ポスター、航海グッズ、陶器(モナコとヴァロリス地方のものが多い)、絵画、おもちゃ、木工品、アクセサリー等々…
蒐集家のみならず、観光客にとっても楽しめる大きな蚤の市で、英語やイタリア語などの外国語を話す売主さんも多く見かけます。

 

3. Annecy – Vieux Quartier

毎月最終土曜日に朝から晩まで開催されているアヌシーの蚤の市は、その場所の美しさ(山に囲まれたアヌシー湖のほとりの旧市街)と数多く集められた素朴な品々の両方が魅力です。
ここでは、シンプルでかわいらしいデザインの様々なサイズのサヴォワ地方のミルクポットや、バターやチーズを作るのに使われていた木製の器具、スキーや釣り具、カウベル、山々の風景が描かれた絵画、木製の箪笥やチェストなどが売られています。
蚤の市自体の規模はそれほど大きくはありませんが、商品の質の良さが印象的。
そして、何より想像を絶する魅力的な景色が楽しめます。

 

4. Lyon (Villeurbanne)

毎週日曜日の朝、リヨン郊外で400以上の売主が集まり開催される蚤の市は、フランスで一番大きな規模を誇ります。
朝早くから地面に広げられた布や簡易なテーブルに様々な品が並べられます。
スタンドが立ち並ぶ様子から想像する以上に、素朴なアイテムを中心に集められた最高の蚤の市です。
農業用品、庭の装飾アクセサリー、家具、キッチン用品、ガラス製品や真鍮製品などがそろっています。
この地方に根付く産業にまつわる用品、ワイン製造用の道具や繊維工業、テキスタイル用具、チョコレート型などを主に扱う売主さんもいます。
また、絵画、本、おもちゃなどのコレクションアイテムにも出会う事ができます。
妥当なお値段が付けられており、商談がまとまるのもスムーズです。

 

5. Belfort – Vieux Quartier

広大なベルフォールの蚤の市は毎月(1月2月を除く)第一日曜日の午前中に開催されます。
フランス東部、スイスとの国境に近いフランシュコンテ地方はアルザスからも近く、アルザス風の花模様のミルクポットやボウル、砂岩器のポット、クラシカルな陶器、ロレーヌ地方の焼型やお皿etc… フランス北東部のコレクションを見つけるのに最適です。
また、時計(時計産業が盛んなブザンソンに近いため)、アルザス産エマイユ板、リネン、ミリタリーグッズ、本、おもちゃ、ガラス製品、真鍮製品、木工品など、様々なオブジェや家具も扱っている。

 

6. Toulouse – Allées Jules Guesde

10月以外の毎月第一金・土・日曜日、トゥールーズ中心部のJules Guesde通りでは大規模で質の良い品を扱う蚤の市が開催されています。
スタンドは屋根のある場所に設置され、厳選された商品は美しく陳列されています。
値段は安くなく、売主さんたちは骨董価値に精通しているため値切るのは少々難しいです。
扱われているお品は素朴な(とはいえ磨き抜かれた)、どちらかというとインテリア系のようです。
ここではこの地域の特徴的なお品である、ラグビー関連グッズ、バイクウェアだけでなく、陶器やフランス南西部の特産、バスクリネンなどが扱われています。

 

7. Avignon (Villeneuve-lès-Avignon)

アヴィニョンのローヌ川に面した場所で毎週土曜日の午前中に開催されるVilleneuve-lès-Avignonは中規模ながらもとても魅力的なの蚤の市です。
80~100店ほどの売主さんたちは、プロヴァンス色の強いアイテムを多数扱っています。
プロヴァンス産の陶器や植木鉢、庭の装飾アクセサリー、ベッドカバーやシーツなどのホームリネン、農業用品やキッチンアイテム、カフェオレボウルetc…
お手頃価格で思いがけないお宝を掘り出せそうな興味深い蚤の市です。

 

8. Carpentras – Parking des Platanes

日曜日の午前10時から終日、アヴィニョンの北に位置するCarpentrasの街で広々とした蚤の市が開催されています。
ここは多くのコレクターが宝物のつまった木箱を発見するのを期待して毎週集う場所です。
130~150の売主の大半は家庭で不要になった中古品を販売する人たちです。
扱われる品のジャンルも価格帯も広範囲で、素朴な毎日の生活で使うようなものや、インテリア用品が多いのが特徴。
珍しいものやびっくりするようなものに出会える蚤の市ですが、そのお宝に巡り合うには少々骨を折る必要がありそうです。
例えば、イノシシノ頭の剥製や、ローゼンタールの食器が入った壊れた食器箱などを見たことがあります。

 

9. Orléans – Boulevard Alexandre Martin

ロワール地方への玄関口であるオルレアンの蚤の市は毎週土曜日の午前中、中規模ながらも広々とした敷地で開催されます。
売主さんたちは箱や広げた布の上に商品を広げ、お宝を探しに来た骨董ファンたちのアピールします。
近隣エリアの農業や漁業に使われた道具や工具、バケツ、水差し、ワイン醸造の道具、庭用具、パニエ、釣り具、ガラスドーム(植物を保護するためのもの)etc…
また、繊細な陶器や磁器、上質なリネン類、食器や調理器具などに出会う事も。
価格は一般的に妥当な価格です。
パリからTGVで日帰り可能。

 

10. Arles – Boulevard des Lices

第一水曜日に終日開催されるアルルの蚤の市は、小規模ですが非常に面白い市です。
多種多様なコレクションアイテムを見つけることができ、プロヴァンス南部の空気に調和している。
アルルの古い民族衣装である黒いジャケットや丈の短いジャケット、白いブラウス、カラフルなショールやロングスカート、ビーズのハンドバッグ、そしてレース類などが扱われています。
またプロバンスならではのお品として、民族衣装を着た小さな陶器の人形「サントン」や、ドアノブに飾るカマルグの牡牛の絵、陶器でできた蝉、そしてボウルなどが手に入ります。

ここで紹介した蚤の市は定期的に開催されているもので、場所や時間の変更はほとんどないものだと思われますが、事前に開催日時をしっかりと確認してから出かけてくださいね。
それではお宝探しの蚤の市探索を楽しんでください!

 

原文記事: Les 10 meilleurs marchés aux puces en France


 

というわけで、わが町リヨンの蚤の市は4番目に紹介されております。♪
定期的に開催される蚤の市ではフランス市の規模なのですね。
リヨンの街は絹織物の街とも言われており、絹糸が巻き付けられた古い木製糸巻や、シルクのアンティーク布などを見かける事も多いです。
私が好きなのは、そんな絹織物のアトリエが使っていた布見本帳、サンプル帳など。
美しい絹布の小さなサンプルがたくさん台紙に張り付けてあるようなもの。
また印刷産業が発達した街でもあるため、リヨンで発行されていた刺繍新聞や当時のファッションカタログ、楽譜などの束に出会う事もあります。

今まで気にしてませんでしたが、そう言われてみればこの地方ならではの品ぞろえなのだということに気が付きました。
今更ですが。
このような、地方の特色を比較するのも面白いですね♪

 

母の深い愛情があふれる、絶えざる御助けの聖母のメダイ

メダイ蒐集という視点から人気の聖人について考察してみました。

絶えざる御助けの聖母(Notre-Dame du Perpétuel Secours)は聖書の中の一場面を描いたイコン画です。
聖母マリアにしっかりとしがみつく幼いイエスキリストが描かれたメダイ。
聖母子に受難を運ぶ天使ミカエルとガブリエル、恐怖の表情を浮かべる幼子のイエスキリスト、履物が片方脱げかけた姿が迫りくる恐怖感を表している特徴的な構図です。




高貴な衣装と冠

元々の画はこのように色つきで、美しい衣装や冠が印象的。
聖母マリアは、赤の胴着に緑の裏地の青い胴着を着ています。
この時代、未婚女性は赤の胴着を、子どものいる女性は緑の裏地の青い上着を身に付けていたと言われており、乙女でありながら母親でもあるという表現だそうです。
また、幼子のイエスキリストも、緑の胴着に赤い帯、金の衣という王族のみに許された衣装を身に付けています。
残念ながらメダイでは色はわかりませんが、頭の美しい王冠は特徴のある華やかなデザインです。
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天使が受難を運んでくる…

聖母子の左右には大天使のミカエルとガブリエルが描かれています。
二人の天使はそれぞれの手に受難を運ぶ道具を持っています。

右のガブリエルは十字架と4本の釘を持っています。
これは後に、十字架に釘で両手両足を貫かれる受難を示唆している道具です。
左のミカエルは脇腹を刺した槍、葡萄酒に浸した海綿を刺した草の茎と器を持っており、これらも受難を運ぶ道具です。

まだ幼いイエスキリストは、この天使たちが持ってきた道具を見て、数十年後に自分に襲いかかる受難を悟ったのでしょうか…
そのために怯え母の腕にしがみつき、恐怖の表情を浮かべています。
またこのイコン画の特徴の一つである、幼子イエスキリストの足から落ちそうな紐の着れたサンダルからも、襲って来る恐怖が伝わってきます。

華やかな衣装を身に付け、美しい冠を頭に乗せた聖母子像ですが、構図の元となったイコン画の意味を知るとまた違った風に見えてきます。
まだ小さな男の子が恐怖から逃れようとお母さんにぎゅっと抱かれている、何とも胸の痛む姿なのです。
また、そんな息子の怯える姿を見たお母さんの心配そうな眼差しも心に刺さります。

絶えざる御助けの聖母のメダイの特徴

このメダイの特徴は、聖母の腕にしっかりと抱かれた幼子キリスト、左右に大天使ミカエルとガブリエル、の構図です。
母の腕に抱かれた聖母子の構図はスカプラリオなどでもあるのですが、やはり一番の特徴は、幼子の足から落ちそうになった紐の着れたサンダルです。
また、この構図のメダイの逆面はキリストの聖心の図柄が描かれることが多いようです。

受難を受け入れ、絶えず見守り、どんな時も助けの手を差し伸べる、母の深い愛が込められたメダイです。

 

絶えざる御助けの聖母のメダイは銀色アンティークWEB STOREでも取り扱っています。
⇒ヴィンテージメダイ 絶えざる御助けの聖母

やっぱりアンティークボタンが好き!

GWももうそろそろ終わりですが、楽しい連休を過ごしたでしょうか?
ここフランスも5月は祝日が多く日本ほど連続はしませんがお休み多目です。
とはいえ、我が家は大きなお出かけの予定もなく、友人宅に招かれたり近くの公園でのんびり過ごしたり…
普段と変わらない平凡な過ごし方をしています。

蚤の市は天候が悪くなければ毎週日曜日に足を運んでおります。
この頃はイタリア人のバイヤーさんが増えているようで、特にアンティークレースやリネン類を大人買いされていくのを見て負けじと良い品を探して歩き回っています。

最近の銀色アンティークは商品ラインをアンティークレース類、アンティークアクセサリー類、メダイ&ロザリオがメインになってきています。
オープン当初はメルスリーと雑貨類をメインとしていましたので、少しずつ変化しているのかもしれません。
しかし、最初からずっと変わらずに中心的な位置づけの商品といえば、アンティークボタンなのです。

元々、ボタン好きが高じて通い始めた蚤の市。
どこかのおばあちゃんが箱いっぱい、缶いっぱい、瓶いっぱいに集めた様々なボタンを見つけた時の高揚感は今でも健在です。
そんな風に出会ったたくさんのボタンの中から、特に美しいもの、かわいらしいものをご紹介し始めたのが銀色アンティークのはじまりでもあるのです。

なかなか安定した仕入れの難しいアンティークボタンですが、5月1日に10点新しくUPしました。
古めかしさとモチーフがたまらないメタルボタンなどなど、一部をご紹介。

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こちらは消防士のユニフォームボタンです。
蒐集家さんたちに人気のパリスバック♡

 

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不思議な曲線のメタルボタン。
清楚なマットなシルバーが涼しげです。

 

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古めかしい一品。
真鍮カラーが味わい深いです。

 

今回は10セットのみですが、また素敵なボタンとの出会いがあればどんどんUPする予定ですのでお楽しみに♪
お買いものは↓ ↓ ↓ こちらから。

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