(ほぼ)毎週通っているフランスの蚤の市。
陽気な売り手さんたちとのおしゃべりが楽しいひとときですが、買付けの中でのあるある、「蚤の市あるある」をあげてみました。
■張り切ったら雨が降る
フランスのアンティーク市は夏だけでなく秋冬にも盛んに開催されていますが、野外でのアンティークイベントが多いのも事実。
中には年に一度のイベントなどもあり、お天気がとても気になります。
雨が降ると出店数自体が少なくなりますし、第一商品が濡れてしまって悲惨な状態に…たとえガラクタ市だとしても残念です。
なので、楽しみにしているアンティーク市が開催される前日や、どうしても大きく買付けをしたい時などは雨が降らないように…と天に祈ります。
朝起きて道路の濡れ具合を確かめ、天気予報チェック。
ところが…祈れば祈るほど、楽しみが大きいほどお天気は雨の場合が多いのが事実。
私が雨女なのか…?と悩んだ(笑)こともありますが、蚤の市以外ではそれほど雨を呼びません。
フランスの秋冬は降水確率がとても高いので、早朝からの蚤の市は雨に見舞われる可能性が高いのかもしれません。
というわけで、楽しみで張り切った蚤の市の日ほど雨が降る… これ、あるあるです。
■マダムはかわいいものを値下げしない
フランスのアンティーク雑貨と言えば、女子好みなかわいらしいものが多いイメージですが…
出店している売主さんは男性が多く、蚤の市は基本的に男性社会だと常々感じています。
ところが、このところ女性の売主さんも増えてきました。
フランス女性ならではの素敵な商品センス、露店とは思えない完成度の高いディスプレイのお店に目を奪われることもしばしば。
銀色アンティークの取り扱う商品は手芸材料やアクセサリーなど、女性向けのお品が多いので、こういうお店にはついつい目が行ってしまいます。
が、しかし…
女性店主の扱う女性目線で素敵な品物は、「素敵」という価値があるため値下げ交渉がなかなかうまくいきません。
「30ユーロ以下にはできないわ、だってこんなに美しくて素敵だから!」などと言い切られてしまいます。
これが男性店主の場合は、まずきれいにディスプレイされていないことが多く、段ボール箱にがさっと入れられていたり。
そして、値段を聞くと興味なさそうに「○○ユーロでいいよ、その箱の中身全部あげるよ」とか言ってくれることも♡
女性が好きなものは万国共通というわけで、マダム店主相手にカワイイものの値下げ交渉はとても難しい…これ、あるあるです。
■強く願えば出会える
蚤の市では目的を決めずにぶらぶら歩くのも楽しいのですが、目的を持って宝探しをする人もいると思います。
私も、ショップで取り扱う分野のものを特に探しながらハンターの目(笑)で買付けをしています。
アンティークのお品との出会いは時の運、一期一会ですので、探しているものが思うように見つからない事もあります。
ところが不思議なことに、どうしても欲しくて頭の中がそれでいっぱいのものがあると、その日はそればっかり見つかるのです。
例えば「ボタン、ボタン…」と念じながら歩いていると、たくさん並んだ品物の中からなんとなく気になる箱が目に留まったりします。
その箱を手に取って開けてみるとボタンがぎっしり!なんてことがよくあります。
人間の脳は自分が欲しい情報を選り分けて取り入れるという能力があるそうです。
潜在意識でボタンを唱えていると、それ以外のものは目に入らず、ボタンに関連するちょっとした気配を敏感に受け止めるのかもしれません。
不思議な事ですが、蚤の市に同行した友人に箱の中身が予見できるとは!と驚かれた事もあります(笑)
経験と継続がものを言う蚤の市探索ですが、ほしいと強く願っているものにはきっと出会える…これ、あるあるです。
というわけで、3つの蚤の市あるあるをまとめてみました。
フランスアンティーク雑貨を探して蚤の市を探索する際は他にどんなあるあるがあるか探してみてください♪