シルクプリーツ布…19世紀のウェエディングドレスの裾

5月11日よりWEBショップでは新商品の販売を開始しております。
今回はアンティークの端布も数点ご用意しております。
その中から、今日はこのお品をご紹介♪
19世紀のウェディングレスの裾だった、シルクのプリーツ布です。

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売主のマダムによると、当時の最高級品だったのではないかと思われる艶の美しいシルクサテン。
後に仕立て直された形跡があるのですが、やはり長い年月を経た布特有の光とのなじみ具合がとても暖かいのです。
写真を撮るとき、ファインダーを通してみると現代布のぴんとした新しさとは違う風合いをより強く感じました。

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ドレスの裾が風にはためかないようにおもりが縫いこまれています。
純白ではなく、シャンパーニュのような淡い温かみのある色合いがまた素敵なのです。

繊細な素材なうえに長い年月を経て、裂けてる部分や消耗が進んでいる箇所もたくさんあります。
またもろく避けやすいため、強度の面ではお洋服などにリメイクするのには向きません。
むしろ観賞用(笑)の布といえるかも知れません。

しかし、その消耗感でさえも歴史を重ねてきた魅力に見せてくれる古布の不思議。
長い間何度かの幸せなウェディングの主役を華やかに飾ったドレスの一部には、幸運が染みついているように思います。
そんな思い出を想像しながらながめたら、またより一層表情が奥深く感じてくる布なのです…

 

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