メダイ蒐集という視点から人気の聖人について考察してみました。
ルルドの泉の奇跡と聖母出現の場面が描かれたメダイは、多くの美しい彫刻のものが存在します。
ルルドの泉は現在でも治癒力のある泉として、病に苦しむ大勢の人が世界中から訪れる聖地ですので、このメダイも治癒の願いを込めて持たれると奇跡が起きるかもしれません。
ルルド聖母と奇跡の泉の治癒力
ルルド(Lourdes) は、フランスとスペインの国境近くの小さな町で、聖母マリアが出現したと言われる「ルルドの泉」はカトリックの巡礼地としても有名です。
1858年2月11日、村の14歳の少女ベルナデットがマッサビエルの洞窟のそばで聖母マリアの姿を目撃しました。
聖母はベルナデットに「泉に行って水を飲んで顔を洗いなさい」と言ったと伝えられており、この泉の水が奇跡の治癒力を持つと有名になり、現在でも世界中から巡礼の旅人が訪れています。
聖ベルナデット(1849-1879)
聖母の姿を何度も見たベルナデットはピレネー地方の小さな村の生まれで、薪拾いをしている時に最初に聖母の姿を見たと言われています。
ベルナデット自身は聖母の出現についてあまり積極的に語らず、1866年にヌヴェール愛徳修道会の修道院に入ってシスター・マリー・ベルナールとなり、外界から遮断された静かな一生を送ったそうです。
その後30歳の若さで亡くなったベルナデットの遺体は、何十年たっても腐敗せず美しいままであることから、奇跡の泉の話はさらに人々の間で信じられるようになりました。
1925年列福、1933年列聖 羊飼いの守護聖人
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ルルドの聖母のメダイの特徴
ルルドのメダイは表面にルルドの聖母の横顔、裏面に奇跡の泉と聖母の出現の場面が描かれているものが多く、特にLourdesの文字が刻まれていなくても構図で見分けることもできます。
特に奇跡の泉と聖母出現の場面は、跪いたベルナデットが持っているロザリオのパーツ一つ一つまでが詳細に描写されているものもあり、小さな彫刻としても美しい構図です。
なお、この場面でベルナデットが手にしているアイテムは、ロザリオの他にろうそくや、何も持たずに手を合わせているものなどもあり、違いを見るのもメダイ蒐集の醍醐味です。
この出現の場面では聖母マリアは薔薇の花の上に立っており、神々しい姿で描かれています。
ルルドのメダイは銀色アンティークWEB STOREでも取り扱っています。
⇒ヴィンテージメダイ ルルド
【メダイに描かれた聖人たち】
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