写真で見るアンティークレースの種類

アンティークレースの呼び名について、お買い物の際に「?」とならないために整理をしてみました。

実際に使われている呼称は各国語や造語が入りまじり、正式名称はあってないようなものなので、便宜上の分類です。

銀色アンティークで扱うアンティークレース類は大まかに分けて下記の種類に分けています。

ニードルレース / ボビンレース / クロシェレース / その他のレース

時々どんな手法で作れらたのか見当もつかないものもあるのですが…
レースの種類の基本ともいえるこれらの技法について、写真と共にご覧ください。

 

ニードルレース

  

  

  

ニードルレースとは…レース自体を形成するために細かなステッチを施して作られたレースの事。
「空中ステッチ」ともいわれるプント・イン・アリアが起源とされていますが、その後多く作られた布にステッチしたものや型紙にステッチしたものなど、異なる工程のものも まとめてこの中に分類しています。
カットワークやドロンワークの技法も「ニードルレース」に分類していますが、厳密には違う種類の技法だと言われることもあるようです。
ハンドメイドのものはみっしりと刺されたステッチが美しい存在感を出しているものが多く、レース売買の場でも比較的高値がつけられることが多いです。

ボビンレース

  

  

  

ボビンレースは「ボビン」と呼ばれる小さな糸巻に巻いた糸を交差させて織りなされたレースの事です。
図案の型紙にピンを打ち、そのピンに糸を固定させながら様々なパターンの模様を形作っていきます。
ボビンは通常4本を基本とし、数が多くなればなるほど複雑で難易度の高い織り方ができます。
ベルギーやフランスに多くあるボビンレースの産地では今でもその技術を守って受け継いでいる職人さんもいらっしゃいます。

クロシェレース

  

  

  

クロシェレースはかぎ針で編まれたレースの事です。
中でも「アイリッシュクロシェレース」と呼ばれるレースが、フランスのアンティーク市ではよく見かけられます。
これはこのレース技法が19世紀にアイルランドで発祥したのちにフランスで流行し、盛んに作られたからだと言われています。
最近では「アンティーククロシェレース」などというネーミングも定着してきており、人気があります。

 

その他の呼び方

フィレレースやバテンレース、タティングレース、チュールレースなどさまざまな呼び名があります。
それぞれ上記の手法に分類できるのですが、特徴のあるものはあえて分類名ではなく広く知られた呼び方で表記するようにしています。
皆さんがイメージしやすいなじみのある呼び方を心掛けています。

  

 

アンティークレースをこのように呼び分けることによって、実際に手に取ってみれないレースを少しでもイメージしやすくなるのでは…と思います。
しかし、たくさんのレースを見て触ってきてはいるものの、まだまだ未熟な部分も多く…
信頼のできる売主さんからの助言を参考に日々勉強中なのです。

追求しだすと奥の深いアンティークレースの世界、面白いですよ!

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