週末の蚤の市は『メルスリーについての講習会』とでも言うべき一日でした。
古くて美しいレースの数々を手にとって見ながら造られた年代や手法のレクチャーを受ける…そして気に入ればお買い上げ。
良く考えてみればこんな贅沢な体験ってなかなかできないですよね。
良いメルスリーに出会えたことに感謝♪♪
そして手に入れた数々のレースたち。
おもにボビンレースの手法で作られているのですが、一口に『ボビンレース』と言っても手法は様々です。
その他にもヴァランシンヌやトルション、チュールなど、実物をたくさん見せてもらって特徴などを学びました(笑)
写真の手前のものはボビンレースではなくギュピールレースです。
このカットワークが美しいレース襟はリシュリューと呼ばれる刺繍技法で造られたもの。
19世紀のものですがものすごくきれいな状態です。
きっと長い時間かけて丁寧に作られたレースは当時も貴重なものだったので、大事に使い大事にしまわれていたのでしょうね。
何でも使い捨てる事に慣れた今、何か大切な事を思い出させてくれたような気がします。
おまけ…
私が先日編んだクロシェレーステープ。
made in FRANCE のハンドメイドレース…といえる品ですが、2010年製です(笑)
自分で作ったものだから愛着はたっぷりありますが、やはり古いものからにじみ出す心をキュンとさせる魅力はありません…
こんな稚拙なレースでさえも約1m編むのに3,4時間もかかっています。
これと比較すれば、あの繊細で美しいレースたちを作る時間や手間の膨大さを想像できますよね。
そして、その技術の高さに頭が上がらずこのような芸術的作品を残してくれた昔の人に感謝の気持ちでいっぱいになるのです…