アンティークのポストカード

今回は紙モノ、アンティークのポストカードをご紹介します。
ほとんどが個人的な好みで蒐集したものですので、多少雰囲気に偏りがあるかも知れませんが…

綺麗な瞳に吸い込まれそう…
柊を手に持って新年のご挨拶です。

くるくる巻き毛とむちむち加減がたまらなくかわいい女の子。
ブーケの優しい色合いも素敵♪

ドレスを纏い粉雪に彩られた優雅なマドモワゼルの姿。
幻想的なセピア色のカードです。
気になるのは写真部分だけではありません。
宛名やメッセージが書かれた逆面も私的には重要なのです。
やはりペン先か万年筆を使って書かれているものがたまりませんよね。

奥様から戦場の旦那様へ宛てられた恋文。
小さなポストカードに収まりきれない想いが、溢れてくるようです。
当時はカードにこのように斜めに文章を書くのが流行していたようです。

美しい字体がもはや芸術的。
ボールペンでは到底表現できない優美な流れるような文字にうっとりしてしまいます。
美しいカリグラフィーのような字体を見ていると、自分の悪筆が悲しくなってきますが…
これらのポストカードたちは2010年10月2日土曜日朝に公開UP予定です。
20点ほどですが、銀色目線で厳選したものばかりですので、ぜひご覧くださいね。
※これまで毎月最終日曜日にまとめてご紹介していた新商品ですが、しばらくの間不定期更新とさせていただきます。
ブログやツイッターで予告をさせてもらいますので、気になる商品はお見逃しないようチェックしてみてくださいね♪

やっぱりボタンが好き♪

レースや古布、リボンテープ…
かわいらしいメルスリーにはいつだって心がときめきますが、やっぱり丸くてころりとしたボタンに一番惹きつけられるような気がします。

たくさんのボタンの山の中からお気に入りを見つけ出すのは、宝探しにも似てとても楽しいひと時。
似た質感のものを並べてみたり、色合いで仕分けしてみたり…
何時間でも時が過ぎていく『ボタン遊び』の時間です。

こちらは19世紀に造られた古い古いボタンです。
ヴィクトリアンな黒い素材に布地を模した繊細な細工。
これは黒ガラスのように見えますが、実は石素材なのだとか。
プロの売主さんのお話はメモを取って忘れないようにしっかりと聞いておきます。

同じくとても古いメタル製ピクチャーボタン。
咲き乱れる野の花に誘われてやってきたミツバチや地を這うツタなどの様子が小さなボタンに綿密に書き込まれています。
ピクチャーボタンは実用的に使うのがもったいなくなるくらいカワイイものがいろいろとあり、ひとつふたつと手に入れるうちにコレクションしたくなる事間違いありません。

コレクターアイテムと言えばこんなものも。
ナポレオン2世の肖像が描かれたメタルボタンです。
時代に翻弄された若い姿に鷲の縁取りが凛々しい雰囲気を添えている、珍しいボタンです。
肖像ボタンはフランス人(特におじさま方)に人気があるそうで、コレクターさんもたくさんいるのだとか。
珍しいものもそうでないものの、エレガントなモノのカワイイものも…
いくつあっても眺めて楽しめる、そして実用的にももちろん使えるボタンたち。
やっぱりボタンが好き!なのはきっと私だけではないはずです。

アンティークな装い

今のようにお洋服を気軽に何枚も買いそろえれなかったその昔…
それでもお洒落心をなくさない人々はこんなファッションに身を包んでいました。

1910年ごろのブラウス。
オーダーメイドかメゾンメイドで丁寧に丁寧に作られています。
現代の安価な既成服を見慣れた目には、その裏の裏まで手を抜かずに作りこまれた心遣いが新鮮に映りました。

刺繍もレースもハンドメイド。
こんな襟をつけるだけでシンプルなお洋服も華やかなアンティーク調になる事間違いありません。
こちらは19世紀のものだそうです(売主談)

「コルセット隠し」とも呼ばれる胴着。
コルセットの上にこのような胴着を纏い、レースをドレスの胸元からのぞかせるのがお洒落だったのだそうです。
ドレスを着ない現代でも、何だか真似したくなる楽しげな重ね着テクですね。

現代では活躍する場も限られていそうなレースの手袋。
パーティーに出かける予定がなくてもディスプレイとして、お部屋にアンティークな雰囲気を添えてくれそう。
などなど、持っているとちょっと自慢したくなるようなアイテムたち。
9月26日より販売を開始する新商品は、新しく『ファッション小物』のカテゴリをご用意しました。
素敵なモノ限定で少しずつですが品数を増やしていければと思っています。

9月の新商品

ショップがリニューアル移転のために落ち着きのない状態の銀色アンティークですが…
9月の最終日曜日、26日には新しい商品たちと共に本格オープンを予定しています。

今回はたくさんの古レースとボタン、アクセサリーなどが豊富♪
新しいショップのシステムでのお買い物にお手間を取らせてしまうかもしれませんが、来週の日曜日以降は全カテゴリを公開しますのでお楽しみに。
旧ショップと新ショップの違いについてですが…
ご精算の最後に送料を自動的に計算してお知らせできるようになりました。
ご希望の発送方法(普通郵便・エコノミー便・書留郵便)をお選びいただければ、ご注文商品の合計重量から送料を計算しお支払額を表示いたします。
今までいったんご注文いただいてからこちらで計算して、折り返し送料をお伝えする形でしたので、その分お届けまでのお時間が短縮されます。
また、クレジット決済・ペイパル決済をご希望のお客様にはご注文手続きの最後にペイパル決済ページへとそのまま進んでいただけるようになりました。
こちらもお届けまでのお時間を大幅に短縮できて便利になりました。
その他のお買いものいただく際の注意事項などはほとんど変わっていませんが、各案内ページを一読の上お手続きしてくださいね。
また、今後御会員様対象のサービスやイベントも企画していきたいな…と考えております。
よろしければこの際に是非会員登録をよろしくお願いいたします。
※旧サイトですでにご登録いただいてる方も、お手数なのですが新たに新規登録をしていただければ幸いです。
これからも皆さまと共に成長していければと願っています。
フランスアンティーク雑貨 銀色アンティークを今後もご贔屓によろしくお願いいたしますね♪

Le Puy en Velay ③ ボビンのダンス

レースの産地、ル=ピュイ=アン=ヴレーではボビンレースを作り上げていく様子を、土地の人は『ボビンのダンス』とも表現します。
なるほど、リズミカルにボビンをからませて行く様子は楽しげでまるで踊っているようにも見えます。
このようにたくさんのボビンを使い複雑な模様を生み出していくのです。

ボビンの数は4本を基本として、図案が複雑になるほど数が多くなります。
真剣に見入っていると、丁寧に説明しながら作業を繰り返してくれましたが…
どのように糸が絡み合って行くのか何度見てもわかりませんでした(笑)
でも、私もボビンレースを習いたいな…なんていう気持ちになってしまった事も確かで…
古いレースのように神技を身につけることはできなくても、少しだけボビンレースの世界に足を踏み入れたい…と思わせる魅力たっぷりの『ボビンのダンス』を堪能しました。
[高画質で再生]

ボビンレース 

Le Puy en Velay ② ボビンレース

巡礼路の出発点であるル=ピュイ=アン=ヴレーですが、もうひとつの顔は『ボビンレースの街』。
フランスのヴィンテージレースレースの多くがこのボビンレースの技法で作られています。


1800年代後半の胸当て(ヴァランシエンヌと白刺繍を使ったノルマンディレース)

この街では1407年に街のシンボルの黒い聖母を飾る目的で新しい技法のボビンレースが考案され、その後レースの流行と共に進歩を遂げてきました。
16世紀には貴族の間でレースが大流行し、その価値はまるで黄金のように高騰していきました。
それでも美しい魅力にあらがえず、レースが原因で破産する貴族が続出…(笑)
その結果、17世紀には「レースの製造及び販売を禁止する!」との法律ができたほどだったそうです。
これはレースの産地であるル=ピュイにも大きな打撃を与えた事だと思います。
そんな逆境を乗り越えつつ、現代でもレースと言えばル=ピュイとの名前を残しているのですね。
美しいものを愛おしむ気持ちは法では押さえつけられないのでしょう。

『ボビンレース』と一言で言ってもその技法は何通りもあり…
銀色アンティークでもハンドメイドのボビンレースをたくさん仕入れ扱っていますがその一つ一つが様々な技法を組み合わせ丁寧に作られたものだという事を再認識しました。
特に1920年にメカニックレースが出始めるまでのものはすべてハンドメイド。
メカニックレースが開発されても、しばらくはハンドメイドのレースが主流だったのだそうです。
当時の女性たちが毎午後集まりこの繊細なレースを作り上げている様子を写真や映像で見て、昔の人の手仕事の技術に改めて深い感銘を受けたのでした…


ろうそくの灯りを頼りに手を動かしていく彼女たちの洋服もまたすてきなレースでさりげなく飾られており、レースが生活に密着した自然な存在だったのだと想像しました…
まだまだレースについてご紹介したい事が山ほどありますが、次回に続きます…

Le Puy en Velay ① 黒い聖母とレースの街


巡礼路の出発地点の一つでもあるLe Puy en Velay(ル=ピュイ=アン=ヴレー)。
敬虔なカトリック信者でなくてもフランス人なら誰でもその名を知っている街です。
大聖堂にまつられた『黒い聖母』(Vierge Noir)が見どころの一つなのですが、私もかねがね彼女の姿を一目見たい…と願っていました。
というのも、当店で取り扱っているアンティークメダイには各地の聖人・聖母たちの姿が麗しく描かれており、由来を調べたりするうちにその地に足を運びたく待ってくるのです。
この『黒い聖母』は『ル・ピュイの聖母』(Notre Dame du Puy)とも呼ばれており、街の人々に愛され誇りに思われているのです。
またもう一つの街のシンボルは『フランスの聖母』。
これは街中のどこかれでもその姿を拝める場所にどどん!と立っています。
街はこの2人の聖母に見守られ、今も平和であたたかい空気を保っているのですね。
そういうわけで、この巡礼の地ル=ピュイのメダイは黒い聖母とフランスの聖母が裏と表にそれぞれ描かれている事が多いのです。
 
黒い聖母(左)とフランスの聖母(右)
ル=ピュイはまた、古くからボビンレースの産地として有名です。
そのきっかけとなったのも実は『黒い聖母』なのだそうです。
1407年の黒い聖母の式典に、聖母を飾るための装飾として今までにない美しいものを…と地元の女性によって図案が考案されました。
イザベルと言うこの女性、既存のテクニックやデザインでは聖母を十分に美しく引き立てる事が出来ない!と一生懸命考えたそうです。
聖母を愛する住人たちの心が美しいレースを生み出したのですね。
道理で温かみが伝わってくるわけです。
というわけで、次回はこの街で発展してきたボビンレースについて、少しご紹介できればと思います。

  
  
  

粋な男の身だしなみ

17世紀にフランスで流行したのがきっかけでいまや全世界のおしゃれ男子必須アイテムとなった『カフス』…
欧州ではまだまだ上質なカフスをピシッと決めた粋なムシュウをたくさん見かけます。
先日の蚤の市でカフスがぎっしり詰まった缶を開いた時はそんな男の浪漫がふんわりと漂ってきたように思いました。

金や貝など上質な素材をふんだんに使った贅沢なものばかり…
カフスは実用的なボタンより、より装飾的な要素が強いためか、このようにデザインや材質にこだわったものが多いようです。
このようなカフスたち、アクセサリーパーツとしても使っていただけそうなものもあります。
たくさんあるので、またぼちぼちとご紹介していけたら…と考えています。
お楽しみに♪

古いレースとハンドメイド

週末の蚤の市は『メルスリーについての講習会』とでも言うべき一日でした。
古くて美しいレースの数々を手にとって見ながら造られた年代や手法のレクチャーを受ける…そして気に入ればお買い上げ。
良く考えてみればこんな贅沢な体験ってなかなかできないですよね。
良いメルスリーに出会えたことに感謝♪♪

そして手に入れた数々のレースたち。
おもにボビンレースの手法で作られているのですが、一口に『ボビンレース』と言っても手法は様々です。
その他にもヴァランシンヌやトルション、チュールなど、実物をたくさん見せてもらって特徴などを学びました(笑)

写真の手前のものはボビンレースではなくギュピールレースです。

このカットワークが美しいレース襟はリシュリューと呼ばれる刺繍技法で造られたもの。
19世紀のものですがものすごくきれいな状態です。
きっと長い時間かけて丁寧に作られたレースは当時も貴重なものだったので、大事に使い大事にしまわれていたのでしょうね。
何でも使い捨てる事に慣れた今、何か大切な事を思い出させてくれたような気がします。


おまけ…
私が先日編んだクロシェレーステープ。
made in FRANCE のハンドメイドレース…といえる品ですが、2010年製です(笑)
自分で作ったものだから愛着はたっぷりありますが、やはり古いものからにじみ出す心をキュンとさせる魅力はありません…
こんな稚拙なレースでさえも約1m編むのに3,4時間もかかっています。
これと比較すれば、あの繊細で美しいレースたちを作る時間や手間の膨大さを想像できますよね。
そして、その技術の高さに頭が上がらずこのような芸術的作品を残してくれた昔の人に感謝の気持ちでいっぱいになるのです…