メダイに書かれた聖人たち

アンティークメダイでひも解く、フランスの聖母出現、奇跡の数々。

森の中や草原、夢の中などなど…突然聖母の姿が現れお告げの言葉や約束を告げる、聖母出現。
聖母マリアが人々の前に現れた言い伝えはフランス内にとどまらず世界中で多数あり、公認・非公認を合わせると数千にも及びと言われています。
日本でも島根県の津和野で聖母が現れ、信者に話しかけたという言い伝えがあるそうです。

しかし、カトリック教会や教皇庁が公式に認めた聖母出現は約20程度で、フランス各地で出現した聖母の姿はその後人々に言い語られ、メダイの図柄として描かれることも多いです。
そんな、今なお語り継がれる奇跡の聖母の出現について、メダイの図案と共にまとめてみました。

不思議のメダイ

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中でも一番有名なのはやはり、奇跡のメダイでしょうか…
1830年、パリのバック通りにある修道院で修道女のカトリーヌ・ラブレは子供の声を聞いて目を覚まし、そこで彼女は聖母マリアの出現を目撃したと言われています。
聖母は不思議のメダイを作り身に着けるよう告げ、実際にこのメダイを身に着けた者に奇跡のような出来事が起こったため「不思議のメダイ」と呼ばれるようになったそうです。

ルルドの聖母

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1858年、14歳の少女ベルナデッタが洞窟のそばで薪拾いをしているとき、聖母マリアが出現したといわれています。
洞窟から湧き出る泉は不治の病をも治癒する力があるといわれ、現在も多くの巡礼者が訪れています。
奇跡の泉が湧き出る洞窟を背景に描かれた聖母と、跪いて祈る少女ベルナデッタの姿が特徴です。

シオンの聖母

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イタリアのローマにおいて、反カトリックのユダヤ教徒であったマリー・アルフォンス・ラティボンヌ(Marie Alphonse Ratisbonne)に起こった聖母の出現です。
ユダヤ教徒のラティボンヌを何とかカトリック教会の信者に改宗させようとした友人が、ラティボンヌに奇蹟のメダイをためしに付けて、お祈りをして見ないかと持ちかけました。
半信半疑でメダイを身に着けていると、数日後に偶然葬儀で居合わせた聖アンドレア・デッレ・フラッテ聖堂内で聖母の出現を目撃したそうです。
のちに彼は改宗しカトリックの洗礼を受け、司祭としてシオンの聖母修道会の設立に協力したといわれています。

ラ・サレットの聖母

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1846年、牛飼いの少女メラニー・カルヴァ (Melanie Calvat) と11歳の少年マクシマン・ジロー (Maximin Giraud) の2人の子供が牛の見張りをしている時、まばゆい光と共に美しい女性が山でひどく泣いている姿を目撃しました。
少女メラニーは真珠がちりばめられている白いローブで装われ、そして、金色のエプロン、足には白い靴と大きな頭の飾りとバラの花、小さなチェーンで彼女の首から下がる十字架像を身につけており、高貴な貴婦人の姿だったと言っています。
やはり女子はファッションの詳細まで見て記憶しているのですね(笑)
サレットの聖母のメダイの特徴は、やはり頭を抱え込んで泣いている貴婦人のような聖母の姿です。
また二人の少年少女に向かって話しかける姿も描かれることが多いです。

ファティマの聖母

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1917年、ファティマに住むルシア、フランシスコ、ジャシンタら3人の子供の前に平和の天使が現れ、聖母の前に導いたといわれています。
聖母は3人の子供たちに様々なメッセージを託しました。
その後、治癒の力があるとされる泉が湧き出たり、太陽が回転、急降下するなどの奇跡的な出来事が数々起こりました。
メダイの図柄としては、聖母の前に跪く3人の子供の姿が特徴です。

シラクサの涙の聖母

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1953年、イタリアのシラクサの一般家庭に飾られてあった聖母の像から涙が流れ出しました。
その涙は奇跡的な治癒の力があり、聖遺物とされているそうです。
涙とされる液体を科学的に分析した結果、人間の涙とほぼ同じ成分であり、まぎれもなく聖母が流した涙だと認定されたそうです。

聖母出現を目撃した人は必ずしも信心深いカトリック教徒ばかりではなかったところが興味深いです。
無学な幼い子供や異教徒でも、聖母出現の証人となることがあり、もしかしたら私もいつかまばゆい光の中に聖母の姿を見ることができるのではないだろうか…?などと想像を膨らませてしまいます。

このように信じられないような奇跡と聖母のお告げを再現したメダイ達。
身に着けていると何か不思議なことが起きそうな、そんな予感がしてきませんか?

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ご興味のある方はぜひご覧くださいね。
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母の深い愛情があふれる、絶えざる御助けの聖母のメダイ

メダイ蒐集という視点から人気の聖人について考察してみました。

絶えざる御助けの聖母(Notre-Dame du Perpétuel Secours)は聖書の中の一場面を描いたイコン画です。
聖母マリアにしっかりとしがみつく幼いイエスキリストが描かれたメダイ。
聖母子に受難を運ぶ天使ミカエルとガブリエル、恐怖の表情を浮かべる幼子のイエスキリスト、履物が片方脱げかけた姿が迫りくる恐怖感を表している特徴的な構図です。




高貴な衣装と冠

元々の画はこのように色つきで、美しい衣装や冠が印象的。
聖母マリアは、赤の胴着に緑の裏地の青い胴着を着ています。
この時代、未婚女性は赤の胴着を、子どものいる女性は緑の裏地の青い上着を身に付けていたと言われており、乙女でありながら母親でもあるという表現だそうです。
また、幼子のイエスキリストも、緑の胴着に赤い帯、金の衣という王族のみに許された衣装を身に付けています。
残念ながらメダイでは色はわかりませんが、頭の美しい王冠は特徴のある華やかなデザインです。
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天使が受難を運んでくる…

聖母子の左右には大天使のミカエルとガブリエルが描かれています。
二人の天使はそれぞれの手に受難を運ぶ道具を持っています。

右のガブリエルは十字架と4本の釘を持っています。
これは後に、十字架に釘で両手両足を貫かれる受難を示唆している道具です。
左のミカエルは脇腹を刺した槍、葡萄酒に浸した海綿を刺した草の茎と器を持っており、これらも受難を運ぶ道具です。

まだ幼いイエスキリストは、この天使たちが持ってきた道具を見て、数十年後に自分に襲いかかる受難を悟ったのでしょうか…
そのために怯え母の腕にしがみつき、恐怖の表情を浮かべています。
またこのイコン画の特徴の一つである、幼子イエスキリストの足から落ちそうな紐の着れたサンダルからも、襲って来る恐怖が伝わってきます。

華やかな衣装を身に付け、美しい冠を頭に乗せた聖母子像ですが、構図の元となったイコン画の意味を知るとまた違った風に見えてきます。
まだ小さな男の子が恐怖から逃れようとお母さんにぎゅっと抱かれている、何とも胸の痛む姿なのです。
また、そんな息子の怯える姿を見たお母さんの心配そうな眼差しも心に刺さります。

絶えざる御助けの聖母のメダイの特徴

このメダイの特徴は、聖母の腕にしっかりと抱かれた幼子キリスト、左右に大天使ミカエルとガブリエル、の構図です。
母の腕に抱かれた聖母子の構図はスカプラリオなどでもあるのですが、やはり一番の特徴は、幼子の足から落ちそうになった紐の着れたサンダルです。
また、この構図のメダイの逆面はキリストの聖心の図柄が描かれることが多いようです。

受難を受け入れ、絶えず見守り、どんな時も助けの手を差し伸べる、母の深い愛が込められたメダイです。

 

絶えざる御助けの聖母のメダイは銀色アンティークWEB STOREでも取り扱っています。
⇒ヴィンテージメダイ 絶えざる御助けの聖母

 

不思議のメダイ(無原罪の聖母)

メダイ蒐集という視点から人気の聖人について考察してみました。

不思議のメダイと呼ばれる無原罪の聖母を描いたメダイは、おそらく日本で一番有名で、持っている人も多いのではないでしょうか?
このメダイを身に付けた人には奇跡のような素晴らしい出来事が起きたり、願いが叶うとの言い伝えから旅行でパリを訪れる人々が多く購入して行かれると聞きます。

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(さらに…)

 

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