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蚤の市で見つけた宝箱

「宝箱」を見つけた!

蚤の市での出会いは、毎回予想がつかないドキドキの連続ですが当たり日もあれば外れ日もあります。
見つけた!と思っても、さっと横から手が伸びあっという間にお買い上げされて連れ去られていくお宝も…

そんなスリル溢れる?ある日の蚤の市で目の端に飛び込んできたものはまさしく「宝箱」でした。

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噴水のほとりに腰掛ける、淡いブルーのドレスを身に纏った貴婦人の姿。
額装された絵画かと一瞬思いましたが…よく見るとそれは木の箱でした。
額装に見えたフレームは繊細に模様が彫刻され、金色にペイントされた箱本体の木肌。
そして、ふたがきっちりと締まっておらず、中からはあふれ出るアンティークレースの束。

そもそも「アンティークレース、アンティークレース…」と唱えながら探している私にとって、その二つの組み合わせは、収まり切れずに宝があふれ出した宝箱以外の何物でもありませんでした。

箱からあふれ出るレースは垂涎もの

高まる気持ちを押さえつつ、中身を物色。
あまりに物欲しい表情を出すと、取引交渉に不利です(笑)

冷静にレースを取り出して査定していきますと…
箱に負けず劣らずなかなか高貴なレースが出てくるではありませんか…
チュールの端切れや刺繍の襟、極細糸のアイリッシュクロシェレースなどなど。

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どれもシミ一つなくきれいに洗濯されており、糊付けされてびしっとアイロンがかかっています。
愛着のある品を大切に保管していたことが一目でわかる状態です。

中身はとても古いものから割と近代のものまでいろいろと混じっていましたが、それがまた家族の歴史と思い出を物語っているようで、それをきれいに大切に保管していたどこかのマダムの姿が目に浮かんでくるようでした。

優しげなムッシュと男の子

この宝箱はどうしても手に入れたい!
そう思ったものの、やはりなかなかお高そうな気がします。
売主さんは優しげで上品なムッシュ、可愛らしい男の子が傍らで私の査定を見守っています。

値段を尋ねてみると…
意外にも私の希望価格より少しだけ高いだけの、良心的価格でした。
普段なら、この自分の希望額との差額を値引き交渉するのですが…
このお宝が詰まった箱が欲しすぎた気持ちと、この箱には彼らの掲示した価格以上の価値があるという思い、そして何よりムッシュの優しい笑顔と、男の子の無邪気な視線に抗えず…
言い値で購入となりました。

プロの仕入れに徹しきれず…

ルーブル美術館所蔵の雅宴画(がえんが)「イノセンス Innocence」

家に持ち帰り、にやけながら箱をさらに良く眺めてみると、どこかで見たころのある絵画のような気がします。
早速Googleさまで画像検索してみると、ルーブル美術館所蔵の「Innocenceイノセンス」という絵画でした。

 

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L’Innocence
Pendant de La leçon de musique
1743

この絵を描いた二コラ・ランクレ(Nicolas Lancret)はパリで生まれた18世紀の画家。
軽やかな色使いと光あふれる優美な画風が特徴です。

自然の中で憩う美しい衣装を身に纏った貴人たちの姿と、田園風景の中での賑やかな宴の様子を描いた作品を数多く残しており、イノセンスもその中の一つでした。
彼の作品の中で特に有名で人気が高い「踊るカマルゴ嬢」という踊り子の姿を描いた絵画はご覧になったことのある方も多いと思います。

このような雅な宴の様子を題材に描いた絵画のスタイルを文字通り「雅宴画(がえんが)」「フェート・ギャランと」と呼ぶそうです。
きれいな色彩使いと田園風景や貴族の姿は当時とても人気が高かったので、タペストリーの題材や複製画によく使われたそうです。
確かに、インテリアに取り入れると素敵な雰囲気かもしれません。

そんな当時の人気が垣間見られる木の箱は内装もとても素敵で…
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当分は自分のものとして愛でたいと思います♡

2018-03-24 | Posted in BLOG, アンティークレース, アンティーク雑貨, フランス蚤の市, 雑記Comments Closed