アンティーク銀食器

銀色夫人

毎週のように蚤の市に顔を出していると店主と顔見知りになってきたりもするもので…
「こんにちわーまた来たよ♪」と気軽にあいさつしたり、何だか楽しいもんです。
そんな中、一人の店主に「Bonjour Mme.Argentee!(こんにちは、銀色夫人!)」と声をかけられました。
彼の店はお手頃価格の銀食器がたくさんあるので、毎週のように物色、交渉、GET!としていたため、記憶に『銀』と共にインプットされたみたいです。
しかし『銀色』とは悪い気のしないニックネームですね♪

ゴージャスなシルバープレートの猫足ティーポット
※写真のものは非売品ですが、ご興味のある方はどうぞお気軽にお問い合わせください。
当ショップ『銀色アンティーク』はOPEN当初銀製品を取り扱う予定はなかったのですが…
元々大好きな品だと言う事もあり、最近やっと販売を始めました。
まだまだ品ぞろえは豊富とは言えませんが、少しづつ充実させていけたらと思っています。
毎日の食卓で気負わず使っていただける普段使いの銀食器…これをコンセプトにセレクトしていますので、よろしかったらご覧くださいね。
しかし…何気なくつけたショップ名と銀食器の販売、そして思いがけずにつけられたニックネーム…
何かと『銀色』に縁のある当ショップです。

2010-07-13 | Posted in アンティーク銀食器No Comments » 

 

銀食器の刻印 -2- 毎日の食卓にシルバーを

前回に引き続き、銀製品についている刻印のお話を…
今回は、純銀製よりお手頃価格で手に入り丈夫な銀メッキ製品の刻印についてです。

毎日の食事にどんどん使ってほしいシルバープレートのカトラリー

純銀製(スターリングシルバー)と同様、銀メッキ(シルバープレート)の場合も刻印が刻まれています。
カトラリーの場合はたいていこの場所か柄の裏側です。

銀メッキ製の場合の刻印は、純銀製ほど明確な決まりがないようですが…
長方形や正方形で刻まれているのが特徴です。

中には数字の刻印も見かけることがあり、これはメッキの厚さを表す数字なのだそうですが、これを刻むのは義務ではなく全ての銀メッキ製品についているものではありません。
↓シルバープレートを意味すると言われている刻印です。

[METAL BLANC]もしくは[METAL]
良く見かけるのがこの刻印。
シルバープレートを意味します。

チェスの駒のような刻印
これもよく見かけます。
上のフォークにもこれがついてますね♪


数字の刻印
メッキの厚さを示すほかに、数字と組み合わせてメーカーのロゴが入っていたり…
バリエーションは豊富です。
シルバープレートを示すこれらとは別に、メーカーの刻印もつけられることが多く、これもたくさんの種類があります。

メーカーのしるし(上)と数字の刻印

天秤の刻印(右)と左を向いた横顔

判別が難しいけれどこれも立派な刻印

メーカー名とシリアルナンバー

消えかけてますが…

読めません…

王冠のついた[GOMBAUL]社の刻印

と、シルバープレートにはいろんな刻印が刻まれています。
これが、お隣のイタリア製のものならまた違った刻印が、英国製ならまたまた違った刻印が…
バリエーションが増えるとともに製造元を確定するヒントが増えるわけなのですが、何とも奥の深い世界です。
また、カトラリー以外の器やお皿などには刻印の場所も様々で、裏面だったり縁だったり、取っ手部分だったり。
見つけるのが難しいものもあります。
そして、この刻印がないものでも銀メッキが施されている製品もあり…
黒ずみ具合で銀だと見当をつけては、家に持ち帰り銀の反応が出るかドキドキしながら試してみる事も。
まだまだ知らないことが多い銀食器の世界です。
機会があればまた銀の刻印のお話、させていただきたいと思ってます。
銀色アンティークでは、毎日の食卓で活躍させてほしいお手頃で丈夫な銀食器を中心にご紹介していく予定です。
『銀』だからと言って身構えずに、毎日自然に使っていただくのが理想的ですので、お求めやすい価格でのご提供を目指しています。
豪華なフルセットのカトラリーなどは扱っておりませんが、かわいらしいカフェスプーンなどから取り入れていただければ。。。と考えています。
お楽しみに♪

2010-06-10 | Posted in アンティーク銀食器No Comments » 

 

銀食器の刻印 -1- 純銀かメッキかを見分ける方法

銀食器を選ぶ時、デザインやインスピレーションとは別に大切なのが銀の質。
多くの国では銀製品には材質に応じた刻印を刻むことが義務付けられています。
これが、国によっても時代によっても違うのでアンティークの商品を見る時にはちょっとした苦労が…
時折銀の刻印についての説明をお問い合わせいただくことがあるのですが、まだまだ勉強不足なためすらすらとお答えできない事も多く日々情報収集しております。
ほんと、お恥ずかしい限りで。
私が手にするほとんどの銀食器は古いフランス製のものなので、フランスの刻印についてはたくさん見て見分け慣れてきました。
そこで今日はフランスの銀食器の刻印についてちょっとご紹介を。

 

純銀製と銀メッキ製、呼び方の違い

まず、ご存じかとは思いますが銀食器には『純銀製』と『銀メッキ製』があります。
純銀製を「スターリングシルバー」、銀メッキを「シルバープレート」と呼んだり表記したりもします。

フランス語では、純銀⇒argent massif  銀メッキ⇒metal argenté  などと言います。
蚤の市で売主さんが素材を教えてくれることもあるので、この二つの単語を頭の片隅に置いておくとわかりやすいと思います。
しかし、高く売るためにでたらめを言う人もいるかも知れません。
自分の目で刻印をしっかりと確認して購入しなければ後悔することになる可能性も…

純銀製品の刻印の特徴

純銀かめっきかで当然のことながら価値、価格が大きく違ってきますので、この2つを見分けるのはとても大切なこと。
といっても全然難しい事ではありません。
フランスの銀食器にはたいてい2つ(以上)の刻印が刻まれています。

この場所や、柄の裏側に入っている事が多い刻印
純銀製の場合、決まった刻印があります。
それが『ミネルヴァの横顔』と呼ばれているものです。
上の写真の場合、右側に刻まれていますね。

フランス政府より公式に発表されている「ミネルヴァ」の刻印
上図の2つの刻印はほとんど同じように見えますが、ほんの少し違います。
この違いは銀の純度の違いを表わすもので、上のものが純度95%以上、下のものが純度80%以上のに刻まれます。
残りの数%分は銅などの別の金属が混ざっているという事ですが、純度の高い銀は柔らかく傷ついたり曲がったりしてしまうため、実際に使うにはこうやって強度を上げる事も必要なのだとか。

写真では不鮮明ですが、ミネルヴァの横顔が刻まれています

ちなみにミネルヴァとは…ギリシャ神話に出てくる「知恵と工芸を司る女神」なのだそうです。
1838年以降使われている刻印で、現在製造されている銀食器にも同じものが刻まれています。

製造メーカーを示す刻印、純銀製品は「ひし形」

そして、もうひとつの刻印は製造メーカーを表すもの。
写真では左側に刻まれているものです。
これは各メーカーによっても年代によっても違うのでなかなか肉眼で見分けるには難しいかもしれません。
たくさんの銀食器メーカーがそれぞれオリジナルの刻印を持っているのです。
でも、これも純銀製品を見分けるには大切なカギ。
純銀製品に刻まれるメーカー刻印は『ひし形』と形が決まっていました。
ミネルヴァの横顔と共にひし形の刻印を見つけたら間違いなくめっきではない純銀製品だと言えると思います。
各メーカーの刻印を一覧にした書籍などもたくさん出版されていますので、この刻印から作られたメーカーや年代までもを探り出すことが可能なのです。

我が家に一組だけある純銀製のカトラリー

と、銀の世界は奥が深く…長くなってしまいました。
まだまだほんのさわりでしかないのですが、銀食器の刻印についてまた続きのお話もする機会があれば…と思っております。

銀食器の刻印 -2-

2010-06-09 | Posted in アンティーク銀食器No Comments »