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初夏のフランス風物詩 vide grenier

フランスでは「屋根裏部屋を空っぽにする」という意味の vide grenier (ヴィッドグルニエ)が今でも盛んに開催されています。
その名の通り屋根裏部屋や地下倉庫などに眠っている不要なものを持ち寄って売る、フリーマーケットのような催しです。

いつでも行われているわけではない…

フランス中で盛んに行われている、と言っても一年中このような市があるわけではありません。
vide grenier が多く開催されるのは4月~10月くらい。
普段はマルシェが立つ広場やパーキング、公園や学校などが会場になります。
この時期は週末ごとにいろんな地区で、いろんな規模で開催されています。
会場のご近所に住んでいる方が中心となって、それぞれの販売品を持ち寄り賑やかに売られています。

大抵この季節はお天気が良いことが多いので、お客さんの方もお散歩がてらにぶらぶら物色、売主さんと世間話などを楽しんでおります。
売られているものはたいていが家庭の不用品、小さくなった子供服など。
こんなもの誰が買うんだ?と思うようなもの(例えば履き古した汚い靴など…)も丁寧に並べられており、不思議と買っていく人もいたりします。
食器などは不揃いなものなどはとってもお安く買えるので意外と便利に使えます。

 

近所で行われていた vide grenier に行ってみた

さて、この週末に家の近くの広場でもvide grenier があると聞きつけて行ってきました。
雲一つない青空が広がりとっても気持ちの良いお天気。
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出店数120店との情報でしたが、地域のvide grenier にしてはなかなかの規模です。
いつもはパーキングの広場が会場になっており、出展されているのはほとんどがご近所の方々です。
一番人気はやはり子供服。
すぐにサイズアウトするので需要も供給も多いのです。
我が家の子どもたちもこのような古着にお世話になっています。

15分ほどで一通り見れてしまいましたが、特にめぼしいものはなし。
刺繍の入ったリネンを見つけて手に取ってみたものの「チャイナ製」のタグが…
化学繊維の機械刺繍でアンティークリネンには程遠い質感でしたが「古く価値のある手刺繍なので!」と高値を告げられたりするのも、アマチュア売主さんならではの面白さでした。

結局手ぶらで帰宅したのでした。

時にはお宝ザクザクの事も…

そんな感じにvide grenier は価値の高いアンティーク品に出会うような期待はしていないのですが…
例外もあることはあります。
昨年期待せずに出向いたvide grenier では思っている以上の良品に出会い、しかも破格で買うことが出来ました。
今思い出しても興奮とドキドキがよみがえります。

アンティークレースが買えるのは、家庭の不用品に混じっていた場合、プロの業者さんが取り扱っている場合の主に二種類のお店です。
このお宝ザクザクの日はその両方からたくさんの良品を見つけることが出来、文字通り持ちきれない量を買ってしまいました。

今年も6月に開催されるのですが、期待してはいけないと思いつつ昨年のような大量買いを思い描いてにやにやしてしまうのです…

毎週通う蚤の市との違い

私が普段毎週通っている蚤の市はvide grenier とは違いほとんどがプロのアンティーク商の出店です。
出店数は400店と公表されていますが、お天気や他イベントによってかなり違います。
毎週通っているので顔見知りさんにも多く出会い、今日の収穫を尋ね合ったり立ち話も弾みます。
店主さんたちも私の顔を見て「今日はレースあるよ!」と声をかけてくれることも。

売られているものはものすごく安いということはないのですが、なんというか適正価格だな…という感じ。
まとめて買うと値引きにも応じてくれます。
プロのブロカンターさんたちとの取引はシンプルで、交渉成立にしろ不成立にしろさばさばとした感じ。
彼らは売っている商品に対して個人的な愛着があるわけではないので、変な付加価値が付かないのは交渉しやすい点だと思います。
個人の出店だと「おばあちゃんが大事にしていたものだから…」「小さいころ遊んだ思い出の品だから…」などの理由が価格に反映されることも多々あります。
そんなお話を聞くのもvide grenier のだいご味ではあるのですが。

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プロフェッショナルのブロカンターさんたちの持ち寄るお品は、やはり「蚤の市」といった雰囲気のものばかり。
基本的に値段は書いてませんので、いちいち店主に尋ねる必要があります。
私は基本まとめ買いなので、一点手に取って「いくらですか?」と聞きながら、続けて「じゃ、こんだけ全部買うならおいくら?」と聞く準備をしています(笑)
蚤の市で冷静な取引をするためには、値段を聞く前に、いくら以下だったら買うという「自分価格」を決めておくことだと、常々思っています。

似ているようで全然違う蚤の市とヴィッドグルニエ、どちらも違った楽しみ方があります。
この季節にフランスにご旅行の予定がある方は、お近くで開催されていないか、ぜひ一度チェックしてみてください。

 

2018-04-22 | Posted in BLOG, フランス蚤の市Comments Closed 

 

繊細で丈夫、ヴァランシエンヌレース

「アンティークレース」と一言で言っても手法や流行した年代、特徴や価値は様々。
古いレースと上手に付き合うためにも、それぞれの特徴を再確認してまとめておこうと思います。

アンティークレースのお勉強、本日はヴァランシエンヌレース(dentelle Valencienne)についてです。

(さらに…)

2018-04-14 | Posted in BLOG, アンティークレースComments Closed 

 

マドモワゼルのお衣装

100年前のファッション誌に出会う

蚤の市の片隅で、1905年発行のフランスの女性誌「Femina」を見つけました。

Feminaは1901-1954にかけてフランスで発行されたファッション雑誌。
ブルジョワジー層が対象で、ゴージャスな紙面には当時の女性の憧れが詰まりに詰まってあふれ出ています。
フランスの有名な文学賞「フェミナ賞」は、後にこの雑誌のタイトルからつけられたんだそうです。

100年前のファッションやレースについての貴重な資料になると思い購入したものの、読み始めると当時の華やかな世界に引き込まれ、つい時間を忘れる面白さ。
写真やイラストがふんだんな、何ともフェミニンなページの数々にうっとりしながら眺めるのは至福のひと時です。

(さらに…)

2018-04-08 | Posted in BLOG, アンティークレースComments Closed